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貞操観念逆転世界で『催眠アプリ』を手に入れた俺はクラスメイトに少しエッチなお願いをする~なお彼女達は催眠には掛かっていない  作者: 優香猫


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催眠なんて掛かるわけ…あれ?

「おはよう(小声)」


教室の後ろの扉から入ると同時に「おはよう」と言ってるのか言って無いのか分からない声量で挨拶をした。


これでも頑張っている方だぞ。

挨拶が話に入るかどうかは分からないが俺から話し掛けた。

だから会話してくれても良いのよ?して欲しいな。して下さいお願いいたします。


心の中で土下座しても誰も話しては来ない。

ピーンと空気が張り詰めているのが分かる。


多分、俺の次の言葉を待ってるんだよな?

それが一番ツラい。


自己紹介とかでも次が俺の番だ!ってなる瞬間が一番ツラいのと同じだ。心臓がキュッてなる。

誰も期待なんてしていないのは分かっているのに緊張してしまうんだ。


あぁ、自己紹介で気が付いたけど俺の自己紹介がまだだったな。

俺の名前は陽太ようた、陽キャの陽に太い…って書いて陽太、ヨロシク!

なんて自己紹介を頭の中で考え事ては消して結局「陽太です、うっす」で終わらせるような男だ。


という感じで俺の席に向かう。

教室の一番後ろのさらに後方、離れ小島のように置かれた机が俺の席だ。


なにこれ?イジメか?と最初思ったよ。

ポツンと一軒机!なんて省かれ仲間外れみたいなもんだろ?だがこれが男を守る為なんだとか。


まあ他の男は学園に来ても自習室という名の快適休憩個室に引きこもって勉強などしないのだ。

男は男というだけで一生食べて行けるくらいに手厚い保障があるからな。搾精だけしてれば働かなくてもいいから学園に来る意味も無いくらいだ。


話を戻して、この席も俺が話し掛けられない要因の一つだと思っている。

だって消しゴムを落とした所であんなに離れていては誰も拾ってはくれない。

教科書を忘れた所で机をくっ付けて見せてくれる隣の席の女子なんて居ない。


こんな陰キャでも考え付くベタなイベントも起こらない席なんて最悪だ。


話し掛けデッキがどんどん削られていくんだ。


だが…


今日の俺は違う…




…違う…はず。


ズボンのポケットに手を入れスマホを握りしめる。


ヤるんだ俺。


お爺さんから貰った催眠アプリで話しのきっかけを作るんだ!

クラスメイトが揃っている今しかない!


心臓がドキドキうるさい。吐きそう。


そんな事知るか!動け俺の足!


『皆に見て欲しいアプリが……』

『そんなの掛かる訳ないでしょ……』

『だよね朝、変なお爺さんにさ……』

『なにそれ…』


脳内での会話のシュミレーションも出来た。


よし!

行こう!


ガタッ♪と音を鳴らし立ち上がり。

教室の前へと歩いて行く、めっちゃ見られている。

教壇に立ちクラスメイトに向き直るとスマホを取り出し催眠アプリを起動させた。


「あ、あの、皆に見て欲しいアプリがあるんだけど、これ見てよ」


スマホには幾何学模様がグルグルと回っていてホワン♪ホワン♪みたいな音楽まで流れている。

フリー素材か何かで作られたショボさを感じてしまう。大丈夫かよ?


「これ催眠アプリなんだけどさ。はは、催眠なんて掛かるわけ…あれ?」


えっ?

嘘でしょ?


クラスメイト全員がガクンと首を垂らし両腕も脱力している。


「マジかよ!本当に催眠術に掛かったのか?」


お爺さん!あんたスゲーよ!


「そういえばお爺さん言ってたなエッチなイタズラ出来るって。マジかよ。じゃあまずは…」


俺もこの音楽にヤられていたのだろうか。


俺は女の子と話をしたかったはずなのに、女の子にエッチなお願いをしようとしていたんだ。





ブックマーク、いいね、ありがとうございます。


続きが気になる!と思いましたらどれでも押していただけると頭の中で幾何学模様が回りますよ!

ホワン♪ホワン♪

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