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貞操観念逆転世界で『催眠アプリ』を手に入れた俺はクラスメイトに少しエッチなお願いをする~なお彼女達は催眠には掛かっていない  作者: 優香猫


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19/55

夜景の見える公園でキス

時刻は夕方。


「では参ります、陽太様」


このあと最寄り駅で千春を拾いショッピングモールに向かうようだ。

俺は後部座席で目を閉じた。


なんか変な感じがしたんだ。



千春は制服から着替えていて白いシャツと黒のスカートで可愛いさの中に大人っぽさもあるコーデだった。


俺も警護官に渡された白黒コーデに身を包んでいて後部座席に並んでも違和感はない。


正直、制服で出かけるとばかり思っていたから助かったな。


「到着しました。陽太様のお好きなお店にどうぞ。私が守りますから」


何十回と聞いたいつもの聞き慣れたセリフなのだが。


あれ?

いつまで待っても右腕に柔らかい衝撃が来ない。

警護官は俺のやや右後ろに位置して辺りを警戒している。これでは普通の警護官みたいじゃないか!

どうしたんだ?


左に千春が腕を組んで来て店をまわった。


「ヨータ?大丈夫?何か他の事に気をとられてるのかな?上の空みたい」


まずい、こんな可愛い子とデートみたいな感じなのに女の子にそんな事を言わせてしまった。


ちゃんと千春を見よう。楽しもう。



「「ごちそうさまでした」」

夕飯をレストランで食べた。


この時も警護官は半個室の入り口に背を向けて立ち、辺りを警戒していた。

一緒に食べないのか。何か携帯食のバーみたいなのを口にしていた。



この後は少し小高い丘にある公園に行く。


千春は入念にリップクリームを塗っていてこの後何が起こるかは想像できる。


あそこは夜景の見える公園で有名だしな。

前に千春に言った事があったな。「夜景の綺麗な公園でキスがしたい」と。


それを覚えてくれていたのだろう。


「おぉ、すごく綺麗だな初めて見たよ、街が一望できる」

「ヨータの方が綺麗、カッコいい♡少ししゃがんでくれる?」


「うん、俺の初めてもらってくれ」


ちゅっ♡


ぎゅー。


どのくらい抱き合い何回キスしただろうか?

千春の体温を感じて愛おしくなる。




「ねぇヨータ、真理さんの事は女として見れないの?」


「え?」


「ヨータが皆と仲良くしたいのには気付いてる。だから私が独り占めはしない。他の子ともキスしてもいい。そこに真理さんも入れてあげて」


ここまで俺の行動を見てきた人ならもう分かると思うが、俺は誰かと突出して仲良くなろうとはしなかった。

ギャルゲーでいうなら千春ルートを選べばもっと早くキスまで行けただろう。

だが好感度管理をして全員の好感度を平均的に上げるハーレムエンドを目指したんだ。


だけど真理さんは警護官で。


「真理さんは俺の警護官で、最初に言われたんだ、アナタは警護対象です。男としては見ていないと。だから」


「そんなの建前に決まってるでしょ!一年近く一緒に暮らしていて女を感じなかったの?」


「そりゃ感じるよ。いつも近いしお風呂上がりなんてタンクトップにショートパンツだよ!俺の性癖全部八十点の完璧ボディを見せられてるんだ。どうにかなりそうだよ」


「今日はどう思った?右側寂しくなかった?真理さんの事考えなかった?」


「それは…」


チラリと警護官を見る。

真剣な顔でこちらを見ていた。

そりゃ聞こえてるか。


「真理さんだっていつまでも若くないの。ヨータがダメなら次は無いかもしれないの。ダメならダメで早く言ってあげて。他の男性の所に行かせてあげて」


「他の男…なんか嫌だ」


「なら真理さんの所に行ってあげて、ヨータから抱きしめてあげて。ほらっ、行くの」


背中を押されて警護官の前に立たされた。


「あの警g…真理さん、聞いてたとは思うけど、これからはその、お付き合いを前提とした警備をお願いします」


なんだよ、お付き合いを前提とした警備って。

こんな時は何て言えばいいんだ。

そっと抱きしめると抱きしめ返してくれた。

これからは家でもこういったスキンシップが増えるのだろう。


「おまかせください、陽太様。では警備(キス)しますね」


ちゅっ♡


この人の警備はおかしい…





帰りの車内では俺一人が後部座席で二人は運転席と助手席だ。千春の家まで送る。


意外と前の会話は聞こえないものなんだな。

いつも車で繋いでいた右手を見る。

今日ずっと千春がくっついていた左腕を見る。


ないやい!


寂しくなんて、ないやい!




◇◇◇◇


「ありがとうございます。千春さんにも陽太様のクラスメイトにも感謝しています」


「協力したのですからお願いしますね」


「ええ分かっています。イベントやデートの邪魔はしませんよ。そしてエッチな写真ですよね?あとはゴミ箱の丸まったティッシュの写真でしたか。良い趣味してますね」


「それは私ではなくて、それよりこれからは一緒にハーレムを目指す仲間です。抜け駆けはしないでください」


「分かってますよ。特別警護官には越えてはいけないラインがあるの、物理的に首が飛ぶような事はしませんよ」


「本当かなぁ?」



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