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幻想奇譚

夏日の景色

作者: 秋暁秋季

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。

夏なので、夏詣(なつもうで)に来ました。早々にここの主の御祭神に御挨拶を済ませ、祈りを請います。過ぎたお願いなのですが、ただ何事もなく、平穏無事な毎日があれば私的にはそれ以上の事は……。え? 随分と慎ましいと? いやいや、過ぎたお願いですよ。日々何処で病気に苦しんでいる人がいます。事故にあって大怪我をなさった方がいます。必ず死人が出ます。平和に生きる、という事は、それだけで過ぎた願いなのです。

私は後ろに並ぶ参拝者に道を譲り、境内の庭園にすっと目を向けました。花化粧を落とした、快活な梅の葉と、生え揃った緑の芝。それから小さな斜面を持つ滝と透き通る川を眺めます。

神社関係者様の大変、大変粋な計らいで、横並びの椅子の上に(すだれ)がかけられています。私はその日影に身を隠すようにして、その風流な景色をじっと目を向けていました。

「あぁ……夏が来ました。こうでもしないと私は夏を実感出来ないのですよ」

「おや。そうなのかい?」

隣を見ると黒袴に身を包んだ麗人が腰掛けていました。肩までのざんばら、瞳は酷く切れ長で、何処か思慮深い印象を与えます。彼は指先に風鈴を引っ掛けながら、にこにこの笑顔でこの小さな箱庭を同様に眺めていました。

「此処に訪れる前は、別の社にお邪魔させて頂きました。とても素敵でした。沢山の風鈴が何処までも澄んだ音を響かせて、青空も同じくらい澄んでいて……。趣がありました……」

幸せの定義、というのは私にはイマイチ分かりません。美味しい物を戴いた時も幸せです。友達と過ごす団欒も幸せです。でも一番心が満たされるのは、今この瞬間だと思うのです。

「それを人間は幸せと定義するんだよ」

「左様で御座いますか。梅花の君。流石は思慮深い」

私が黙ってゆっくりと首を引くと、梅花の君は満足そうに目を細めました。どうやらこの風景に、心を打たれているようです。

「ところで、君の『お願い』は何時も慎ましいね」

「……お願いをも一つ追加して良いのでしたら、また来年もこの景色を見とう御座います」

日本には四季が御座います。次の季節にはまた別の景色が待っているのでしょう。それもまた楽しみに。今はこの景色に心を踊らせたいと思います。

こうでもしないと夏を実感出来ない……。

と思った今日この頃。

ずっとこうしていたい……。と思ったんですけど、

油断すると寝てしまうので、早々に席を立ちました。



改めて、SNSの如くなろう様を使ってますね……。


※思いつくままに書く人間です……。


でも私が呟くだけじゃ、貴方様の印象には残らないので小説として。(使い方大丈夫なのか……)

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