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シリウス
白いマフラーで
口元を隠しながら
冬の空のことなんて
見向きもしないで
帰りの道を急ぐ
一番光っている星を
なんて言ってたっけ
君の話を、もっと、ちゃんと
聞けばよかった
勉強する意味を
無闇に探すのをやめた
生きる意味と同じと
気付いてしまったから
小さな命で踏ん張って
中身のない日々を過ごして
高い場所へ行け、と言われて
大きな夢を持つには遅すぎて…
白いマフラーが
寒空を舞い上がった
冬の夜、信号待ちで
見上げて探した
「どれかな」LINEで聞いた
「あれだよ」玄関で君が指を指した




