鬼
「なんだ?ここ。」
レンは見知らぬ部屋の中にいた。
「あれ?俺って森の中にいて、犬みたいなのに噛まれて…あっ!そうだ!あの子、あの子が助けてくれたんだ!」
そう、レンは魔獣に噛まれたあと死ぬ寸前で彼女がきて、助けてくれたのだ。
「で、そのあと…えーと、何があったんだ?」
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「エル・ヒール‼︎」
唱えた瞬間レンの足にあった傷が治っていった。
「あれ?傷がどんどん塞がっていく!」
「当たり前でしょ?回復魔法なんだから。」
「これが『魔法』かー!スッゲェー!」
魔法を見てレンは驚いた。
さらに、やはり『魔法』があるのだということも知った。
「あっ!ダメ!そんな動いちゃ!」
「あ、あれ?意識が飛ん・・・でく?」
レンは傷口を塞がれただけなので、血が足りず、その場に倒れてしまったのだ。
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「まぁ、いいか。とりあえず誰か探さないとな。異世界モノだったら助けてくれた美少女が横で『大丈夫?痛くない?』なんて声をかけてくるもんだろ?」
「まったく、助けてもらったのに威勢がいいですね。お客様。」
文句を言うレンとそれに応答する謎の声
「誰だ?」
レンが声のした方へ目を向けると、そこには額辺りから1本の角を生やした美少女が立っていた。
レンは何も言えずにただ彼女を見つめていた。
「人を何も喋らずに見つめるだけなんて失礼ですよ。お客様。」
「ああ、ごめん。てか、角があるってことは君、鬼なの?」
「はい、そうですよお客様。ララはれっきとした鬼族です。」
彼女はそう答えた。ララという名前らしい。
「お客様、お食事の準備ができているので、どうぞいらしてください。」
「食事を用意してくれてんのか。ありがてぇ。」
「どうぞ、こちらです」
レンは部屋まで案内された。
「あ、やっと来た。君、もう大丈夫?もうどこも痛くない?」
エルフの少女が問いかける。
「やっぱり君が傷を治してくれたんだよな。ありがとう!」
レンは素直に感謝の気持ちを伝えた。
「ううん、いいの。それは、こっちの責任だから…」
「どういうことだ?」
それは・・・