地獄の沙汰
三途の川の畔に渡し舟屋があり、そこの主である老婆が、やってきた白装束の亡者達に言った。
「いいかい、あんた達。舟に乗ってこの川を渡りたければ、舟賃、一人十万円よこしな。でないと舟には乗せられないよ。金のない貧乏人どもは、あの世に行く事も、現世に戻る事も出来ず、一生この川原にいるんだ。地獄の沙汰も金次第ってね」
だが、亡者達は互いに顔を見合わせると、老婆の渡し舟には誰一人乗らず、自力で川を渡っていった。亡くなり、足を失い宙を浮かんでいる彼らに、川を渡る事など造作もないのだ。
三途の川の畔に渡し舟屋があり、そこの主である老婆が、やってきた白装束の亡者達に言った。
「いいかい、あんた達。舟に乗ってこの川を渡りたければ、舟賃、一人十万円よこしな。でないと舟には乗せられないよ。金のない貧乏人どもは、あの世に行く事も、現世に戻る事も出来ず、一生この川原にいるんだ。地獄の沙汰も金次第ってね」
だが、亡者達は互いに顔を見合わせると、老婆の渡し舟には誰一人乗らず、自力で川を渡っていった。亡くなり、足を失い宙を浮かんでいる彼らに、川を渡る事など造作もないのだ。
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