美少年な私の家。
4月8日 朝
〜♪
携帯から音楽が流れた
「ん〜…。」
その音で私は目が覚めた
携帯をつかんでその音を止める。画面をみると今の時刻は6時10分と表示されている
「やっぱ早めにセットしておいてよかった」
ベッドからおりて、鏡で寝癖がないかチェックする。よし。
階段を降り、リビングへ向かう。
リビングの戸を開けると、お母さんが朝食を作っているところだった。
お父さんは新聞をよんでいる
「おはよー。」
母・父「おはよう、」
「お父さんもお母さんも早いねー」
母「私達もいろいろ準備あるからね」
「んーそっか、あ、私の制服どこ?」
母「えーと、タンスの上から二番目に、制服の上とズボンと…一応スカートも入ってるから」
「はーい。」
私は制服の上とズボンをとりだし、着替え始めた。
なぜズボンを選んだか、と言うと、
私はとてつもなくスカートが似合わない、と言うより、女の子の服装が似合わないのだ。
母と妹によると、オカマに見えるらしい。
オカマ…。
私だって似合うのなら普通にスカートを着たい。でもさすがに学校でオカマと言われるのは辛い。
と、いうことで、私はズボンを選択した。
学校に事前に言っておけば女子もズボン着用OKらしい。自由か。
制服の上が男女共通で、金銭的に助かった、と父が笑う。私のこの容姿は完全に父から受けたものなのだが…。
着替えを終え、朝食を食べていると、リビングの戸が開いた
妹の海だった
海「おはよ〜。三人とも早いねぇー。」
海はまだ眠そうだ。
母・父「おはよう」
「おはよ。今日入学式だから、気合入れようと思って」
海「おねーちゃん、やっぱり男子の制服似合うね!完璧男の子だよ!」
「それは、あんまり嬉しくない…」
海「ふふっ」
海は私と違い、小さくて可愛い中学二年生の女の子だ。言葉遣いも女の子らしい。
が、なぜか、男らしいゲームや漫画が好きである。そこだけは父ゆずり。
よく海はそんなゲームや漫画の話をするが、全くわからない。
リビングで海と話していると、
父「空、もうそろそろいくぞ。」
と声がかかった
玄関で海がお見送りしてくれるそうだ。
海「そういえば、おねーちゃん寮だったよね?今日は帰ってくるの?」
「うん。入学式終わったら、ちょっと寮案内してもらって帰ってくる。」
海「よかった!じゃ、いってらっしゃい!」
「うん、いってきます」
我妹ながら可愛いなぁ…。
母「なにニヤニヤしてんの、高校生でしょ、シャキッとしなさい。」
「はーい。」
今日から高校生。
ちょっとわくわくします。