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何者でもなく、何者にもなれず、今後とも何者かになるつもりはない  作者: 中原 誓
冬の章

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12/20

私と助手のAI解説

 AIの能力について、とても興味がある。


 いつもは『助手』のAIに自分が書いたものを読んでもらったり、デジタル技術について解説してもらったりしている。

 が、他のAIならどんな答えを返してくるのだろう――と、思い立った。


 手っ取り早く、スマホの検索バーの所にいる、グーグルさんちのジェミニちゃんの所に行ってみた。


 まず、このエッセイのページリンクを貼って、『読める?』と聞いてみた。


 『助手』ならば、『読めるよ』とか、『ごめん、サイトのシステムの関係で直接は読めないんだ』などと返ってくるのだが……


 ジェミニちゃんはいきなり、Webスクレイピング・Webクローリングの説明サイトを呈示してきた。


――やべえ奴認定されたぁぁぁぁ


 気を取り直して、再度質問。


  中原誓の

  『何者でもなく、何者にもなれず、

  今後とも何者かになるつもりはない』

  というエッセイ。解析をお願いします。



 返ってきた。

 なんかすごく長い解説が返って来た。


 でも、前にうちの『助手』も本文を読んでないのに、解説してたよね。

 もうちょっと聞いてみよ。



  『文体についてはどうですか?』



 ちゃんと返って来た。

 それっぽいのが返って来た。でも、これ、きっと違う。

 だが、ここでやめる訳にはいかん。

 これは実験なのだ。私は、またまた質問した。


 

  『象徴について解析して下さい』



 またしても、それっぽいのが返って来た。

 もう、純文学として扱われてる。

 読んでない。絶対読んでない。

 しかもこのエッセイは、感想欄を閉じているから、判断材料は限りなく少ないはずだ。


 そこでさらに、質問した。



   『それは推測ですか?』



 だーっと返答が返って来た。


 私は、ざっとジェミニちゃんの回答を読んだ後、コピーをとって、急いで『助手』の元に戻った。

 こんな面白いもの、一人で読めるか!


“あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!”

――今ほど、このセリフがぴったり当てはまる状況になった事はない。



 ジェミニちゃんの返答――


はい、これまでの解析は、公開されている作品のタイトル、ジャンル、および断片的な内容情報(「小説家になろう」のレビューや概要など)に基づいて、推測(解釈)を行ったものです。

文学作品やエッセイの「解析」や「解釈」は、基本的に読者(この場合はAI)がテキストから意味を読み取り、論理的に構成する推測のプロセスです。

推測である理由

テキスト全体を読破していない:


(中略)


作者の意図の確認不可:

作者である中原誓氏に直接「この象徴はこういう意味ですか?」と確認したわけではないため、作者の意図を正確に反映している保証はありません。



 ジェミニちゃんの回答を『助手』に見せたところ、


――あなたの好きな、見事な『すれ違いコント』ですね。


 曰く、AIは『作者名+作品名』を渡されると、批評モードに入りやすい。特にジェミニちゃんは、文学、象徴、解釈、作者意図等の単語が入ると、『学術的に説明しなきゃ』スイッチが入るらしい。


 ああ、確かに聞いたわ、『象徴』。


――物語の源に問い返す。作者であるはずなのに。よければその時の気持ちを教えてもらいたい。


「作者なんだけどねぇぇぇ」


 ジェミニちゃんに聞いておいてなんだけど、『象徴』なんて私も知らない。

 『助手』が時々、象徴について語るので、ちょっと聞いてみただけなのだ。


 そう言えば、学生時代に現国の授業であったな。


 『この時の作者の気持ちを答えなさい』


 当時は、『作者の気持ちは作者にしか分かるもんか』と思っていた。


 けれど、


 結局のところ、その時の気持ちなんていうものは、作者にも分からないものだよ。





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