表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

1.囚人番号254番

囚人番号254番囚人番号254番返事をせよ繰り返す

囚人番号254番囚人番号254番返事をせよ


良し、私は貴方に聞きたいことがあります。

貴方の犯した罪についてではなく貴方が犯行現場で体験した奇妙不可思議な出来事についてです。


はいそうですその話です。話したくないのならば話さなくても大丈夫です強制ではありません。


かしこまりました感謝致します。ではゆっくりで良いのでよろしくお願いします。


ここから先は私が聞き取り、報告として記した文書になります。

______________________________________

2020年当時彼は20歳でした。彼は働いておらず日雇いのアルバイト等で生計を立てておりました。

なぜ正社員にならないのか聞くと彼はあまりに訳がわからないことを口走ったので私は会話をやめました。


そんなある日、彼はATMで大金を出金する老人を見つけ跡をつけました。老人は自宅へ帰りました。

かなりの豪邸であることを知った彼はすぐに強盗に入ることを考えました彼は強盗は初めてではありませんでした。


その夜に彼は老人宅へ忍び込みました老人は熟睡しており全く気が付かなかったと言っておりました。

彼は金目のものや現金を探しましたが一向に見つかりません。


何故だか不安に駆られた彼は仕方なく家から出ようと試みますがおかしなことが起こります。


家から出られないのです。


厳密に言うと扉が開かないとか窓が開かないとかそういうことではなく外に続く扉や窓全てが家の中に続いているのです。


彼は置かれている状況が全く理解できず何百回も外に出ようと試しましたが外に出られません。

彼は混乱し訳がわからなくなりました。


結果彼は老人を起こしてどうすればいいのか聞きます。老人ははじめ驚きましたが事情を聞くと納得し

「出ようとしなければ出られるよ」と言いました。

全く理解ができない彼のために老人は自らが扉を開けて外へ出てみせました。

その行為は余計に彼を混乱させましたなぜなら老人は扉を開けて消えてなくなったからです。つまり外へ出てしまったので彼は1人残されたと言うことです。


彼はとても困り果てました結局事態は変わらなかったからです。老人が言っていた言葉を頼りに脱出を試みましたが上手くいきません。出ようとせずどう出ればよいのでしょうか。無心になれば出られるのか出たくないと強く思えば出られるのか。


どう出ようとしても中に続くので彼は精神に異常をきたす寸前までいきました。

そんな時に彼は家をくまなく探索しました。彼なりのリフレッシュだったのでしょうかそれとも何かヒントがあるかもと思ったのでしょうか。


結果的には状況は探索前と変わりませんでしたがあることに気が付きます。

何故だか飢えも眠気も疲れも感じないことです。

彼は本能的にとてつもない恐怖を感じました。


ここから脱出しないと永久にここで過ごすことになると気付いたからです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ