悲しそうな顔をして。
あの子が来る。
「死んで」
あの子が言う。私に。
私は言う。
嫌ですと、
でも、聞いてもらえない。
あの子は、ナイフを持っている。
あの子の横は、縄を持っている。
真ん中に、ボコボコの友達を添えて。
あの子が蹴った。
友達を、
友達は、無反応。
縛られると、服を脱がされた。
「死んで」
下着を脱がされた。
血が出た。
生理だ。
「凄い噴水みたいー」
あの子が私のお腹を踏んだ。
血が、ビシャ、ビシャッと、床にしむ。
飽きたのか、ナイフを持った。
そして私の肌に合わせて、ゆっくり剥ぐ。
出前の皮を、ゆっくりと剥ぐ。
開かれた。
皮の内には、血管が、抽象画の様に映る。
「気持ち悪い」
股から血を吐き、お腹の皮を剥がれた私は泣いた。
わんわんと。
「うるさい」
舌をちぎられた。
血の吹き出しどころが、三箇所に増えた。
痛い、痛い、痛い、
ただでさえ、見えない片目が、
より黒を濃く表す。
もうここまで来たら、
殺してもくれても、いいではないか。
あの子は、私の腹を裂く。
「子宮みっけ」
醜い中の醜い赤子部屋。
あの子は触る、
そして、掴む。
ぐ、ぐ、ぐ、痛みを与えてくる。
もう痛くない。
子宮は盗まれた。
もう子供は作れない。
血は止まらない。
多分、もう、死ぬの。
神様、私をなぜ、産んだのですか。
もしかしたら、私は、
彼らに、子宮を奪われる事だったのですか。
もう死ぬね。
腸が暴れ、胃が見える。
あの子達が踏んでいる。
私の中身を。
もう牛脂のような、内臓物は、
どれがどれだか、
わからない。
じゃあ、そろそろ、
死にますね。