表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
HILU  作者: サキ・ヒルズ
27/34

誤って。

あの子は、

街一番の金持ち。


父はこの街の町長で、

母は外国からこの街に来た資産家。


住居は、

誰もが羨む庭付きの大豪邸。


食べてるものも、

次元が違う。


そんな、幸せの模範は、

ひとつだけ、欠けていた。


あの子は障害者。


左腕と、右手の中指と小指がなく、

大脳が少し凹んでいる。


体の部位欠損はどうでもいい、

大脳の凹みがまずかった。


彼女は、倫理観が欠如してしまった。


ためらいという、誰もが持っている緩徐がなかった。


そのせいで『サキ』は死んだ。


サキの死体は、たいへん惨たらしかった


顔は、原型がなくなるまで踏み潰され、

四肢が引きちぎられていた。


お腹のあたりが刃物で切り裂かれ、

文字通りハラワタが飛び出ている。


特に酷かったのが子宮で、

子宮口までの性器全体に、牛糞が詰められ、

卵巣を切り取り、サキの口につめている。


サキは、この街の貧民の住まうスラムから、

友達に会いに来たらしかった。


そこで、あの子に見つかり…


その友達とされる『カナ』は現在行方不明となっている。


この殺人を機にあの子は、

街で度々、殺人を行うようになった。


死体はどれも惨たらしく、

誰を誰と断定できるものがなかった。


そして、いつの日かこの街で、

ある噂が立ち始める。


深夜すぎると、

狂人に食い殺されるという。












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ