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何をしても。
僕は逃げた。
当たり前だ。
あの食人鬼を前にして、
逃げないわけがない。
……そう、逃げて、正解。
…これで、良かった。
良かった？
良かったんだよな。
僕はただ、死の危機を回避しただけ、
……そう、それだけ。
いいや、別もある。
それは、
愛
愛をみつけた。
彼女は、イかれた狂人だ。
でも、惹かれてしまった。
それに彼女は、
僕に、
感情を埋め込んだ。
愛だ。
今まで生きてきて、
沢山の愛を受けて育った。
でも、これは愛。
愛したい。
僕は、彼女を愛したい。
そう思うと僕は、
もと来た道へ、
愛しに行った。
