表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
数々の告白を振ってきた学校のマドンナに外堀を埋められました【1巻発売即重版!!】  作者: ネコクロ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

146/177

第146話「危うい」

 リビングに入ろうとドアに手をかけた俺は、思わず後ろを振り返る。

 すると、笹川先生は母性に溢れた包容力のある優しい笑顔を、俺に向けていた。

 十歳以上年上のお姉さんの笑顔に、俺は知らぬうちに目を奪われてしまう。


「責めているわけではないので、誤解なさらないでくださいね?」


 俺が何も言い返さなかったからか、笹川先生は心配そうに俺の顔を見つめてきた。


「あっ、いえ……急にどうしてこんな話を?」


 我に返った俺はドアを開け、リビングへと入りながら笹川先生の意図を探る。


「心愛ちゃんを送り迎えされていた頃から、気になってはいたのです。まだ学生の白井さんが送り迎えをされるということは、何か理由があるのだろうと」

「それは、まぁ……そうですね」


 一般的には子供の送り迎えといえば、母親か父親のどちらかがするものだろう。

 実際俺以外に、同い年くらいの子供が保育園児を迎えに来るところは見たことがない。

 そのせいで、笹川先生側からしたら印象に残ったり、気になったりしたようだ。


「プライベートのことですし、他人の家庭事情にもおいそれと踏み込むことは良くないので、今までは何も言いませんでしたが……もう白井さんは、私の弟のようなものです。一人で抱え込まず、何かあったり辛かったりしたら、私を頼ってくださっていいんですよ?」


 どうやら笹川先生は、俺が一人で抱え込みすぎて潰れることを懸念しているらしい。

 学業を優先しないといけない学生なのに、妹の世話に時間を取られ、友人とも遊ばない状況を、俺が辛く感じているのではないか、と思われている感じだろうか?

 何より、俺に学校で友人がいないということも、おそらく彼女には知られているんだろう。

 美咲父、美咲、鈴嶺さんと、ルートは結構あるのだから。


「心愛の面倒を見るのは好きでやっていますからね。大変だとか、辛いとか思ったことはありませんよ?」


 俺は前に美咲に言ったようなことを、笹川先生にも伝える。

 心配してもらえるのは有難いが、実際負担にはなっていないのだ。

 余計なお世話などと言う気はないけれど、心配をしてもらう必要はない。


「自分では気付かないうちに、負担になっていることもあるのです。ましてや白井さんは優しいですから、心愛ちゃんやお母様を責めることがないように、自分の中で無意識に思い込んでいる可能性もありますし」

「……もしかして笹川先生から見ると、今の俺は危うく見えていますか?」


 遠回しにそう言われた気がしたので、俺は言葉にして尋ねてみる。


「どういう意味か――にもよりますが、そうですね」


 そして彼女は、真剣な表情で頷いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『新作です……!』
↓のタイトル名をクリックしてください

学校を支配する容姿端麗な女王様二人に歯向かったら、なぜか許嫁にされてしまったんだが…

『数々の告白を振ってきた学校のマドンナに外堀を埋められました』2巻発売決定!!
  ★画像をクリックすると、集英社様のこの作品のページに飛びます★ 
数々1巻表紙
  ★画像をクリックすると、集英社様のこの作品のページに飛びます★  


『迷子になっていた幼女を助けたら、お隣に住む美少女留学生が家に遊びに来るようになった件について』8巻2026/02/20発売決定です!
  ★画像をクリックすると、集英社様のこの作品のページに飛びます★ 
お隣遊び8巻表紙絵
  ★画像をクリックすると、集英社様のこの作品のページに飛びます★  


『迷子になっていた幼女を助けたら、お隣に住む美少女留学生が家に遊びに来るようになった件について』コミック3巻発売中!!
  ★画像をクリックすると、集英社様のこの作品のページに飛びます★ 
お隣遊びコミック3巻表紙
  ★画像をクリックすると、集英社様のこの作品のページに飛びます★  

― 新着の感想 ―
来斗くんはみんなから心配されてますね やっぱり人柄が良いからなんでしょうね
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ