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第132話「援軍」

9月25日

『「幼馴染みがほしい」と呟いたらよく一緒に遊ぶ女友達の様子が変になったんだが』

2巻が発売されます!!

3年ぶりだ…!

是非是非よろしくお願いします(≧◇≦)

近況ノートでは表紙を公開しております!

「お、お姉ちゃん、氷華ちゃん!? どうしてここに!?」


 思わぬ二人の登場に、美咲は驚きながら二人の顔を見つめる。


 随分と、タイミングがいい登場なことだ……。

 十中八九、待機してたな……?


 俺はそんなことを考えながら、鈴嶺さんの顔を見る。


 すると、彼女は清々しいほどの素敵な笑顔でこう言った。


「揉めるのがわかっているのに、放っておけるわけないでしょ?」

「……?」


 鈴嶺さんと俺の会話を知らない美咲は、キョトンッとした表情で首を傾げる。

 彼女からすれば、なんで自分の家で彼氏と親が話すことを知ってるの、という感じだろう。


 まぁ、俺も鈴嶺さんに今日のことを話したわけではないのだけど。

 単純に、俺に情報を渡せば先に動くってことまで読まれていたんだろうな。


 それなら、もっと早く来てくれと思うのだが――酷い揉め方にならない限り、俺が自力で解決するのを待つことにしてたんだろう。

 下手に間に入って仲介しても、それは問題の先送りになったり、俺に対する美咲父の印象が下がったりする可能性が高かったからな。


「せんせぇい!!」


 心愛は突然、美咲の膝から下りて笹川先生の腰へと抱き着いた。

 大好きな笹川先生が現れたから――という感じだが、美咲はムッとする。


 姉に心愛を取られたのが嫌なのだろう。

 前にもこの表情は見せていたので、心境は想像に難くなかった。


「よしよし、心愛ちゃん。頑張ったね」


 笹川先生は優しく心愛を抱き上げると、丁寧に頭を撫で始めた。


「えへへ……♪」


 心愛はヘニャァッとかわいらしく頬を緩め、スリスリと笹川先生の胸に頬を擦りつける。

 甘えたい放題だ。


 ――というか、今の発言……。


「美空、氷華ちゃん、今は大切な話をしているところだから……」


 おそらく、お父さんも二人が現れた理由はわかっているのだろう。

 ダラダラと汗をかきながら、遠回しに二人へ席を外すように言う。


 それにより、笹川先生は――

「お父さん、心愛ちゃんを泣かせたこと、許さないからね……?」

 ――心愛の頭を撫で続けながら、ニコッと素敵な笑みを浮かべた。


 しかし、額には怒りマークのように血管が浮き上がっており、背後には黒いオーラのようなものが見える。

 やはり先程の発言は、心愛が泣いていたことを知っていたから出た言葉のようだ。


 まぁ、笹川先生と鈴嶺さんが一緒に来たということは、笹川先生は鈴嶺さんの部屋にいたんだろうし、隣の家なんだから当然心愛の泣き声は聞こえてただろうな。

 なんせ、ご近所さんが顔を出して見ていたんだし。


 この後、お父さんが更に気まずいことになったのは、言うまでもない。

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― 新着の感想 ―
実際、いい大人が何やってるんだとしか思わないので、気まずいくらい当然だと思ったり。 お姉さんにしたら、自分の受け持つ子を父親が威圧して泣かせたとか、仕事上かなり問題あるんだし。
お父さん… フルメンバーすぎてちょっと同情しちゃいます(T_T)
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