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恥ずかしい話
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太陽が眩しくて、立っていいのかわからない。
こんなにも眩しいのに、みな平然としている。
私だけじゃないんだ、とポツリとこぼしても、
残念がる私がいる、恥ずかしい話。
周りの堂々さに、どうも凄んでしまい、
仕方なく立ち上がる、けれども座り込む。
みんなは違うだろうから、周りにジロジロと
眺められる私がいる、恥ずかしい話。
座り込んだ私に、一人が目を合わせ、
何も言わないまま、仲間の元へ行き、
こっちを指差しながら、クスクスと笑う。
馴染めない私がいる、恥ずかしい話。
この世界にはもっと、苦しむ人たちが、
いるんだということは、理解しているが、
それを盾にして「立て」と言われちゃう、
情けない私がいる、恥ずかしい話。
私の眺める地面は、さっきまで明るく、
だけど私が来たことで、影が差してしまう。
雑草の受ける日光を、ぬけぬけと盗み、
謝る私がいる、恥ずかしい話。
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