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現世日記  作者: 028
1/3

恥ずかしい話

———————————————————————————————————————


太陽が眩しくて、立っていいのかわからない。

こんなにも眩しいのに、みな平然としている。

私だけじゃないんだ、とポツリとこぼしても、

残念がる私がいる、恥ずかしい話。


周りの堂々さに、どうも凄んでしまい、

仕方なく立ち上がる、けれども座り込む。

みんなは違うだろうから、周りにジロジロと

眺められる私がいる、恥ずかしい話。


座り込んだ私に、一人が目を合わせ、

何も言わないまま、仲間の元へ行き、

こっちを指差しながら、クスクスと笑う。

馴染めない私がいる、恥ずかしい話。


この世界にはもっと、苦しむ人たちが、

いるんだということは、理解しているが、

それを盾にして「立て」と言われちゃう、

情けない私がいる、恥ずかしい話。


私の眺める地面は、さっきまで明るく、

だけど私が来たことで、影が差してしまう。

雑草の受ける日光を、ぬけぬけと盗み、

謝る私がいる、恥ずかしい話。


———————————————————————————————————————

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