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共同研究2

「今回「アイ・端末同士の会話」についての共同研究を発案したトオルです。

付属高ではボクとガクトの二人がテーマにしています。

ご承知のとおり吾妻中の情科研でも今年のテーマとしていて、ボクたちと協力して進めています。

その中で、人数が足りずに断念した試験項目がいくつかあります。

一方で一度実施した試験でも規模が変われば異なる結果や新しい気付きがあるかもしれません。

そんなわけで、そうしたことを中心に皆さんに協力していただきたいと考えています。

皆さんの端末に資料を配布しましたのでご覧ください。

まず、これまでの実施状況を説明しますので、先輩方からの意見を伺いたいと思います。

もちろん吾妻中のみんなも気が付いたことがあればじゃんじゃん言ってください。」


そうして、

・テーマを設けてアイ・端末同士でのディスカッションを行っていること。

・ベンチマークや活性度指標で試験前後と後日に評価を行っていること。

・これまでに実施した試験項目とその評価状況。

・今後実施予定の試験項目と断念した試験項目。

・それらのなかで今回の共同研究で実施したい候補と優先順位。

そういった説明をしていった。


説明が終わるといったん座っていたカオルがトオルの隣に立ち質疑に入る。

いくつかの質疑が終わりトオルは席に戻った。


「では次に試験計画ですね。何か意見のある方は挙手をお願いします。」

カオルの司会で討議に移った。

新しい切り口のものも加え、大人数で実施するもの、実施済みの項目の再試験など、試験項目の候補が並んだ。

最初は様子見な感じだった中学生たちも次第に慣れてきたみたいで、隣の高校生と相談したり、発言もできるようになっていた。

アイ・端末が積極的に参加している姿も見受けられて、これだけでも結構面白いデータが取れそうだ。

今回の打ち合わせでは通常の議事録とは別に会話内容の記録を取っている。

これはあらかじめ中学校でも同意してもらっている。

最初の挨拶の時に何も言わなかったのは、思い出して意識しないようにだろうな。


さて最終的にはこの日程でどこまでの項目を試験できるかの絞り込みということになった。

そんな中で少なくとも一回は「まんぼ」に参加してもらいたいとの意見が出た。

中学生側はアイ・端末も含めて皆が同意の声をあげた。

「という要望なんだけど、ジエイどうでしょうか?」

「わかった。多分大丈夫だと思うが話をしてあとで連絡する。それで、どの日の試験に参加するのが良いだろうか。」

ケイが来れるのなら参加して欲しい項目を同じ日に固めようとか、どうせなら先生のアイ・端末にも参加してもらおうとか、ちょっと脱線しながらも日程と試験項目が決まった。


最後は中学校の担当教諭タクミと、高校の顧問ワタルが締めくくって今日の打ち合わせが終わった。



後日、解技研のハヅキさんから研究室のメンバーに、ケイも専用端末を持っていることを打ち明けてもらった。

直接接続の本格実施に向けた試験を予定しているが、先行して専用端末を2台体制として、既に貸与実績のある俺の家に2台目を預けたという説明だ。

その試験の概要と、準備が整えば研究室のメンバーにも専用端末は用意できないが、現在使用しているアイ・端末を通じての試験参加を要請する予定であることも。

ケイの持つ専用端末は解技研の試験にかかわる場合に限り参加可能とし、共同研究にはアイ・端末の「まんぼ」のみが参加することも条件として挙げられた。

もちろん、中学生に知らせることはしない。


そんな感じで共同研究の準備が整った。


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