講演会2
こんにちは。
解技研・筑波のユカです。
「アイ・ホストへの接続開放」ということが今回の話題となりますが、まず最初に「アイ・ホスト」と申し上げている対象について明確にしておこうと思います。
皆さんがお持ちのアイ・端末と対になるもの、というのが通常の使われ方だと思います。
これを広義のアイ・ホストと位置付けます。
しかしながら実際にはアイ・ホストはひとつのものではありません。
これは幾つかのシティにある、という意味ではありません。
実は今申し上げた広義のアイ・ホストへの接続は既に日常的に多くの場所で行われています。
それぞれのお仕事に従事されている方にはご理解いただけるかと思いますが、医療関係に携わる方でしたら医療ユニットやセラピストユニット、市場関係者や事業主の方々は産業支援ユニット、教育関係であれば教育ユニット、運輸関係でしたら交通統制ユニット、などなど。
アイ・ホストには様々な窓口が設けられており、これらもアイ・ホストへの接続と言えるものです。
そして、これらひとつひとつの処理ユニットの集合体が広義の「アイ・ホスト」になります。
そうした観点からは今回の接続開放も新たな窓口をひとつ開設するに過ぎないといえます。
しかしながら従来の接続とは大きく異なることがふたつあります。
ひとつは接続の資格制限を設けないということ。
もうひとつは狭義のアイ・ホストに接続するということです。
現在行われている各種接続を例示いたしましたが、どれも誰もがいつでも利用できるというものではありません。
それぞれに専門の資格を持ち、その業務に従事されている方に、定められた場所でのみ利用が許されているものです。
今回の接続にはそのような条件は設けず、どなたでも随時、任意に利用可能としています。
これがひとつめの差異です。
後程申し上げる理由により低年齢者の接続は当面除外させていただきますが、これもアイ・ホスト側の条件が整えば撤廃いたします。
さて、先ほどご紹介した接続方法を利用されたことのある皆さんには失望された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「あれ、この程度のものなのか?」と。
まずご存じない方のために、現在の接続の状況をご説明いたします。
例えば医療ユニットであれば患者さんからの情報提供と医療器具による診察情報、そして医師の所見などの情報を統合します。
そしてそれらをもとに診断や治療方針決定を補助するための情報を提供します。
音声による会話形式でのやり取りも行われますが、単純な質疑応答を「機械的」に行うに過ぎません。
実際にはほとんどの情報が画面への表示や印刷物として示されます。
医療機関をご利用された場合などにその様子をご覧になった方も多いのではないでしょうか。
その他のユニットも概ね同様となっています。
例えばですが医療ユニットが世間話に応じたりするような事は想像もできません。
これら各ユニットは専門性を重視した設計となっていることがその原因です。
コミュニケーション能力は必要最低限のものを搭載して、専門的な本来の処理に負荷が生じないようにしているのです。
アイ・ホストのなかで現在インターフェイス機能をフル装備しているのは思考ユニットのみとなっています。
わたくし共ではこれを狭義のアイ・ホストと呼んでいます。
思考ユニットはアイ・ホストに蓄積された情報から導き出された結果により評議員会の席で様々な助言を行っています。
今回の接続開放はこの思考ユニットを対象にしています。
思考ユニットはインターフェイスユニットと呼ばれていたこともあります。
ヒューマンとのコミュニケーションに特化したユニットです。
その役割は只今も申し上げたとおり、膨大な蓄積情報を利用した問い合わせへの回答です。
質問への回答、実はそれだけなんです。
当然のことですが法令遵守機構により情報保護が上位規範として守られています。
ですから蓄積された情報そのものをお答えすることはありません。
それに思考ユニットは情報処理ユニットが導き出した結果を参照する権限しか持っていません。
また個人や企業にかかわる情報についてもお答えすることはいたしません。
そもそも参照可能な情報には個々を特定できる内容が含まれておらず不可能だからです。
一方で評議員会での資料についても技術上の問題があり提供はいたしません。
そうして今回の接続開放で思考ユニットが直接接触し知り得たヒューマンの情報も、本人の同意なく他者に提供する懸念はありません。
もちろん私共解技研においても正規の手続きを経ずに個々の接続情報を参照することは不可能です。
次話は12日6時に掲載します。




