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データ供養所

【なつかしの】番組の冒頭パロディ【アレ風】

作者: まい

 あきれるほど短いです。


 プ□ジェクト○風。


 あの要点を詰め込んだ冒頭を見たら、番組の7割8割位の内容を予測できてしまうアレ。


 ぜひ脳内で、あのナレーション(さま)が読み上げている(よう)に御変換下さいませ。

(オープニングナレーション)




 とある春の日。


 ある男は田舎道(いなかみち)をふらふらと歩いていた。



 男は(マッドな)研究者。


 新年度の研究題材に迷い、ヒントを探して彷徨(さまよ)っていた。



 そこで見つけたキャベツ畑。


 キャベツの葉に植え付けられた、虫の卵。


 ここにヒントがあった。



蝶々(てふてふ)は卵から幼虫、幼虫から(さなぎ)、蛹から成虫へ。 特に蛹の中で行われる変態(へんたい)を、人間でも行えたら面白かろう」



 男の研究題材はきまった。


 しかし、その前方に立ちはだかる(かべ)また壁。



 所属していた研究所から飛んでくる叱責。


 倫理観がどうと、ムダに責め立ててくる同期達。


 自然の摂理(せつり)さえ冒涜(ぼうとく)する発想に、予算はやれんと手を引くスポンサー達。


 利用予約をしてもいないのに、精神科への通院紹介状を送りつけてくる医師会。



 それらにも(あきら)めず立ち向かい、なおも研究を続ける男の(もと)に、(つど)う同志達。


 匿名(とくめい)から振り込まれた、巨額の研究費。



 これで研究が始められる……!!


 だが、喜びも束の間(つかのま)


 その後にもまだ壁があった。



 観察で仕組みは理解出来ても、再現出来ぬ変態。


 その原理の完全解明に難航(なんこう)する研究メンバー。


 肉体の外皮を(まゆ)として、体内から変態を(うなが)そうとする。


 危険な研究だと、何度も抜き打ちの監査(かんさ)として横槍(よこやり)を入れてくる、研究学会の重鎮(じゅうちん)達。


 重鎮が去ると必ず一部が消えている、研究道具とデータ。


 そして()きかけている、研究費。



 このままでは、夢は叶わない……!!



 その不安も絶望も誤魔化(ごまか)して飲み下すべく、ふらりと立ち寄った飲み屋で、男は聞いてしまった。


 現状(いま)を打破する、ヒントとなる会話を。



「アメコミの突然変異体(ミュータント)には、ドロッとした緑色の粘液(ねんえき)に触れるだけで、なっちまうんだって。 肌に当たっただけで、全身が変わるってすげー技術だよなぁ」



 そうだ。


 なんで固執(こしつ)していたのか。


 なぜ外皮を繭にしようとしていたのか。


 人間をまるまる包んでしまえば問題はなくなるではないか。


 蛹から蝶へ変わると、それまでとは全く違う姿になると言うのに、なぜ人間の見た目を維持させようとしたのだろうか。



 男の研究は、完成に近付いた。



(以後タイトルコール、OP曲へと続く)

 空白・改行を抜いたら、1000文字行ってねぇΣ(-∀-;)




 んで、研究者はあのミュータント液を再現し、世には怪人だの新種族だのが溢れる世界へと直進……するのかなぁ?



 まずは世界規模で糾弾(きゅうだん)、完全に地下へ潜って秘密結社化。


 変態した者を多数揃えて、武力で改変を企む。


 勝てば研究が世に。


 負けてもヤベー国とか個人が有用性を見出だし、研究資料をこっそり入手して、第2の秘密結社化。


 第3の、第4の……と繰り返す内に、変態した者は社会へ溶け込む。


 なし崩し的に人権問題へ発展して、変態した者達にも人権が。


 最初の研究者は見直される。



 もしこんなマッドな研究者がソレっぽい番組で紹介されるなら、こういった流れですかね?

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