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5話 ステータス



「す、凄い。こんな綺麗な家見たことない·······」



あ、そっか。この世界の家はあのオンボロなのか。二階建てなんて王様の城でもなかったし、珍しいのかな?



「これが俺の力だから徐々に慣れてって欲しい」



「な、なるほど、ゼイク様の真の力は建物を作る力だったのですね。それにしても私が知ってる家より天井が高くて形が綺麗ですね」



「ま、中に入ってみれば分かるよ。俺の力が足りなくて、この家には2人で暮らすことになるけど、辛抱してくれよ」


狼相手に斧を投げた時に刃が掛けてしまい、使い物にならなくなってしまった。斧を使って新しい家を立てればいいだけなんだが、それ以外にも創らないと文明の発展とは言わない。


この家にはリビングとキッチンの他に、個々の部屋が4部屋ぐらいありそうだから。



「は、はい」



異性との同棲で緊張しているのだろうか?それは俺も同じだが、俺に女が振り向くわけがないのでそこまで緊張は感じれない。


それよりも明日以降に何を作るかが俺の頭を満たしていた。




この家はリビングにキッチンが着いている。バスルームやトイレはついてなかったが、部屋数は6とかなりの数がある。


そして俺とアルは2階の隣通しに部屋を決定した。


家具などがなかったので、俺は余った木でイスや机を創った。しかしベッドを作るには綿や羊毛が必要なので作れなかった。仕方なく、木製の地面の上にゴロ寝だ。俺はともかくアルにまでそういう思いをさせるのは悲しかった。

次の日は羊を見つけようと心に決めた。

寝る前に魔力のほとんどを『創造ポイント』に変換した。今溜まってるポイントは60。本来なら魔力が100残ってるはずだが、魔法を使ったので今は残り魔力は分からないが、これくらい残せば大丈夫だろ

俺は冷たい床の上で眠りについた。





翌朝俺が起きると、リビングのイスにアルが座ってた。



「おはよう、待たせちゃった?」



「いえ、大丈夫です。それよりこの家は快適ですね。ゆかも真っ直ぐで、でこぼこしてないですし、隙間風も入ってこないので」



「そう言ってくれると嬉しいよ。それで今日はベッドを作ろうと思ってる」



「ベッド?ですか。なんですか?それは」



「ベッドを知らないのか?ベッドは綿や羊毛を詰めた袋みたいなもので、寝る時にその上に乗っかって寝るんだ。気持ちいいぞ?」



「そうなんですね!楽しみです!」



その時の笑顔はなんの懸念もない最上級の笑みだった。



「私は何をしたらいいですか?」



「そうだなぁ。アルは何ができるんだ?」



「私は『回復魔法』と『水魔法』が使えます」



「アルも魔法を使えるのか」



昨日のアルの説明なら魔法を使えるのは10000人に1人だ。それに魔力の運用さ貴族が独占してるって言ってたな。てことは貴族なのか。········俺の態度はこれでいいのか?



「そういえば、どうやってスキルを確認するんだ?」



「ステータスと唱えれば出てくるはずですが、知らないのですか?」



「あ〜。そうだったな。ド忘れしてた」



創造神様もそう言ってたしな。



「『ステータス』」



俺げそう言うと、『創造』を使った時のような半透明のボードが空中に現れて、そこにはこう書いてあった



ゼイク 14歳 男


レベル7

体力2000/2000

魔力2000/2000


スキル

創造レベル2

剣術レベル3

腕力強化レベル3

マップレベル1



創造神の加護レベル5




『創造』

『創造ポイント』を使って無から有を創り出す。元からあるものを加工することも出来る。

『派生スキル』

・創造ポイント変換

・加工

・素材収納



『剣術』

剣を上手に扱うことが出来る。レベルが上がる事に『剣技』と呼ばれる技を使うことが出来る。

『剣技』はその行動を使わずにやるより威力が高い


『剣技』

・兜割り

・横凪

・岩裂



『腕力強化』

腕力が強化される。力だけでなく、攻撃する力も上がる。派生スキルはない。



『マップ』

脳内に周辺にマップを展開する。

範囲はレベル×20m。レベルが上がれば詳細に分かるようになる。


『派生スキル』

・展開



『創造神の加護』

創造神に認められた者が貰える。レベルやスキルレベルの上昇速度が上昇。『創造』のレベルが上がるのが速くなる。




「狼を倒したからレベルが上がってるな」



「ゼイク様は『武器スキル』を持ってるのですか」



「『武器スキル』?ああ、剣術のことか」



「「武器スキル」だけでなく、スキルを持っている人は大変貴重とされて、国からの保護を受けます。理由はそれの力が圧倒的だからです。『剣術』スキルはレベルが上がればその分上達するので、持ってない人よりも上がりやすいのです」



「だったら魔法のスキルを持ってても同じじゃないか?」



「魔法は自分の力でスキルに昇華させた物なので、天性的にスキルを持っていた人よりも落ちます。魔法スキルは魔力持ちを鍛えれば持ってる人も多いのでスキルを持ってる人の方が重宝されます」



「へぇ〜。てかレベルが上がってたのなら魔力をもっと変換できるな」



俺は魔力を半分使い、100ポイント貯めて、合計で160ポイント集まった。

ここでふと俺は思った。



「魔力を回復させる他の方法はないのか?」



俺の疑問には直ぐにアルか答えてくれた



「ありますよ。『魔力ポーション』と言うものがあります。『錬金術』と呼ばれる技を使って生み出すそうで、その方法は貴族が隠匿しています」



「『錬金術』ね」



俺は創造を使い錬金術を探す。すると『創造ポイント』20で錬金術を創造することが出来た。


俺は錬金術を取得すると、頭の中に方法が流れてきた。


「レベル1だと『体力ポーション』しか作れないのか。なら早く使ってレベルを上げるしかないな」



「もしかして、錬金術のやり方がわかるのですか!」



「分かるって言うか············」



俺はかくかくしかじか説明し、俺がこの世界の住人では無いことを伝え、『創造』で色々創れることも話した



「···········ということだ。だから俺は好きなようにスキルも建物を道具だって創れる。だが、それを好き勝手使うのは神様の意思に反するし、俺も使いたくない。アルから聞く限り貴族は俺のような珍しい存在を無理やり従わせて、こき使おうとするだろう。俺はそんなことはしたくない。だからこのことは2人だけの秘密にしてくれないか?」



「2人だけの秘密。分かりました!」



俺は創造画面を開いたまま『加工』の画面に移行する。すると、俺が倒した人達の服や武器が素材として収納されてたようだ。狼の死体も収納されている。そして部位ごとに分離されてる。

例えば毛皮と肉と骨みたいな感じだ。そして、武器の鉄を使って鉄の斧や剣が作れる。この世界のものではなく、俺が昨日使っていた斧だ。


俺は斧と剣に加工し



「俺は羊を探してくる。それまでに肉を見つけたら焼いて食べよう」



「はい!私は待ってます!料理には自信があるので」



「ああ、楽しみにしてる」



俺は狼の肉を出しそれで料理してもらう。

あ、道具がない。俺は余った鉄で包丁を創り鍋を創り、フライパンを創る。



「これを使って料理してくれ。俺は羊を狩ってくる」



俺は俺の事を唖然とした表情で見てるアル

無視して家を出る。


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