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4話 創造2



「アルー。どこにいるんだー」



俺が元の場所に戻ってくると、アルと別れた場所にいなかった。それで俺は周りを必死に探してる訳だが、見つかる気配がしない。



「は〜。どこに行ったんだ?」



俺は場所が分からないことに困り果て、別の手段を考え始めていた。



「うーん。場所を理解する方法か。あるとすればスキルかな」



俺は『創造』を使い、スキルの画面にする。そこには『水魔法』や『敏捷強化』や『木工』などの多種多様なスキルがあった。俺はここからアルを探すのに役立ちそうなスキルを探していく。


しばらく達、俺がある程度まで絞りきれてきた時、どこからか叫び声が聞こえた。俺はその声がアルの声ではないかと考えた。しかし、声が聞こえたはいいものの、場所が特定できない。俺は覚悟を決めて、『創造ポイント』を20使い『マップ』を手に入れた。すると頭の中にそのスキルの使い方が流れ込んできた。いや、直感的に分かったと言った方が正しいか。


俺はそれを使うと頭の中にここ周辺の地図が頭に浮かぶ。そこには1つの点を複数の点が囲むようになっている。


俺はマップから方向を読み取り、そこにダッシュで向かう。





そこはアルを狼が囲んでいる状況だった。俺は持っていた斧を1匹に投げ、こちらに注意を向かせる。


狼は突然飛来した武器に驚き、仲間がやられたことに憤慨している様子でこちらに怒りの籠った視線を向けていた。



「ゼ、ゼイク様!危ないです!ここから逃げてください!」



「そんなことするわけないだろ!アラン・ベクターからお前の保護を頼まれてるんだ!そんなこと出来るわけない!」



ゼイクがアルのことを守ろうとしているのは恩を売って、後で色々なことをしようとは1ミリも考えてない。

ゼイクが憧れたのはヒーローなのだ。ヒーローは弱き者に手を差し伸べる。完全なる偽善だが、それこそがゼイクの行動の燃料となっていた。



「能無し動物ども!かかってこいよ」



俺は言葉だけでなく、指を使って狼を挑発をした。意味があるか分からないが、狼は激昴し、飛びかかってきた。行動を予測するに噛みつきかな?


今は武器がない状態で一見不利に見えるが、実はそこまででもない。何故なら



「これでも喰らえ!」



そう言ってさっき奪った棒を狼に振り下ろす。そしてそのまま脳を潰し、勢いのまま地面にスズーと滑り落ちる。


そして俺は棒を担ぎながら決してヒーローが言うはずのないセリフを言った



「次はどいつが掛かってくるんだ?」



狼たちは自分達の仲間が軽々とやられたことに恐怖し何もすることが出来なかった。


そして動けない状態の狼を棒で叩き殺し終わるのは時間の問題だった。



「ふぅ〜。大丈夫かアル?」



「は、はい!大丈夫です。ありがとうございます」



「気にするな。それよりなんでこんなところにいたんだ?あの貴族に追われたりしたのか?」



「そうです、貴族の人が私のことを捕まえようとしている話を聞いて、咄嗟にここまで逃げてきました。待ってるように言われたのに逃げてしまいすいません」



「そんなことは気にしてない。むしろ逃げることを判断してくれて助かったよ。そうしなかったら多分捕まってただろうしな。それよりこっちに来てくれ、取り敢えず家を作ろう」



俺はさっき木を切りまくり、ほとんど更地に近い形になった場所に案内した。






「す、凄いですねここだけ気が生えてません」



「一応、根は残ってるけどな。それはこれから魔法で片付けるよ」



俺は人生初の魔法で心が踊っていた。さっきの戦いの中でも使うことは出来たが、魔力が0になると気絶という言葉を聞いて、初めてが戦闘中の中だと、どうしても不安が拭いきれず、使うことは無かった。


使い方はさっきの『マップ』同様に分かっているが、魔力の運用法か分からなく、使うことが出来なかった。なので、『創造』を使い『創造ポイント』を10ポイント使うことで『魔力操作』というスキルを取った。


内容は魔力を操作することができるだった。レベルが上がれば属性をつけて魔力を操作することができるらしい。


ちなみに『マップ』は頭の中にここ周辺のマップを展開する。そこのマップ上にあるもの全てを展開するため、動物や人も点として現れる。レベルによって範囲が広くなったり、人の性別や種族も分かるらしい。


『火魔法』の魔法は自分でも分かっているので、詠唱と呼ばれる呪文を唱えて、魔法を使う



「『プチファイヤ』」



そう言うと指先に豆サイズくらいの炎が出てきた。

魔力が無くなると気絶するって言ってたけど、意識があるってことはまだ魔力があるのかな?


と1人で悦に浸ってると、隣にいるアルが驚きの表情でこちらを見ていた。



「ゼイク様は魔法を使えるのですか!?」



「ん?そうだな。これじゃ魔法と言えるものじゃないけどな」



「いえ、魔法を使うこと自体が稀有なんですよ?魔力を持ってる子が100人に1人。魔力を使って魔法を使うことが出来るのも才能によるので、100人に1人くらいです。なので魔法を使えるのは10000人に1人ということですよ。それに魔力の運用は貴族が独占しているので、使うことができる人は少ないんですよ」



「へぇ〜。聞いてた話と違ったな。魔法がもっと使ってるのかと思った。だから兵士も魔法を使わないのか」



「魔法が使えたら兵士じゃなくて騎士にでもなってますよ。魔力を持ってるだけじゃ役に立ちませんからね。魔法を使えてようやく魔力を持ってる人の真価を発揮すると言ったところです。

貴族は平民ごときといった考えが強く根付いてるので余計魔法を使う人が少なくなります。この国の国王は違った考えなんですけどね」



「王の考えに貴族は従わなくていいのか?もしかして王の方が立場低いとか」



「いえ、王の方が立場は上です。でも塵も積もれば山となると言うように、貴族も束になってそれを否定しているんです。ただのプライドを守るためだけに」



「うわっ、王様可哀想。てか、そんなんで戦争とかに負けたらどうするんだよ。てか戦争はあるよな?」



俺は創造神様が言ってた知識が魔法が違ったことで少し不安を覚え、念の為聞いてみることに。



「はい、この国は今は戦争をしてませんが、他国ではかなり戦争思考があります。一応少し小競り合いは起きてますが、本気の戦争は起きていません」



「ありがとな」



俺は話してる間も魔法を使い続けていた。魔力を消費している気分というのが分からず、使い続けているが、もしかしたらという考えが拭えず、消した。


そして俺は『創造』の画面で『創造ポイント』を使わずに、『素材収納』に入った素材を使い、ログハウスを作る。


すると画面にスキルの『マップ』と同じような画面が現れ、右上に『どこに起きますか』と書かれていた。俺は目の前の何も無い場所に家の位置を合わせて、そこに置くため『決定』の場所をタップする。


すると目の前に、家が光り輝いた後現れた。俺が創造神様の目の前から移動する時のような神々しい光だった。



「えっ!!」



隣でアルが驚いてる姿が目に浮かぶような声だった。かく言う俺もかなり驚いている。家は俺が想像していたより大きいのだ。俺が指定した空間全てを使ってあり、家が二階建てだ。この画面は詳しい説明が書いてないので、想像外の物が出てくる可能性があるんだな。


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