4-8 赤ちゃん
「いけましぇんわ、猫神しゃま。」
「ニャー(ねね子ちゃん、よいでないか、よいではないか。)」
「ア~レ~、くるくるくる」
パチッ。
「ニャー(変な夢を見たな。)」
「ニャー(何このサブタイ。 夢で赤ちゃん出来できないよな。 出来ないよね。)」
「ニャー(でも神様だから・・・もしかして・・・いや、まさか。)」
「ニャー(でも種族が・・・いやネコミミとしっぽがあったら出来るとか・・・まさか。)」
「ニャー(あ、ねね子ちゃん、丁度良かった、ちょっと聞きたいことが。)」
「猫神しゃま! 赤ちゃんが出来ました!」
「ニャー!!(ニャー!!)」
「ニャー(落ちついて、走っちゃダメ、ゆっくりと! ゆっくりと!)」
「ニャー(えーと、念のために確認です。 今、赤ちゃんが出来た って言った? あ、はい。。)」
「ニャー(えーと・・・ありがとう、うれしいです、元気な子が生まれてほしい。)」
「ニャー(もちろん猫神の子です。 責任を取ります。 稲子おばあさんを呼んできてください。 あ、動かないでいいです。 自分が呼んできます。)」
「ニャー(うれしいような、うれしくないような、あ、これは禁句だな。)」
「ニャー(BBA、いるか? 違った、本日はお日柄も良く、違うか、稲子おばあさん、大変なことに、いや大変喜ばしいような、申し訳ないような、)」
「ニャー(あ、そうです、赤ちゃんが出来たと、あ、もうご存知でしたか、え、おばあさんがねね子ちゃんに猫神へ伝えに行かせたと、はい、びっくりしました、ええ、もちろん責任は、あ、はい、ありがとうございます、大切なお孫さんにこのような、え? たいしたことない? そう言って頂ければこちらも肩の荷が、え? 早く行ってあげろ? はい、すぐ行きます。)」
「ニャー(ニャー)」
「ニャー(あ、ねね子ちゃんが御鳥様と一緒にいる、どうしよう、でも言わなきゃ・・・でも言ったら修羅場るかも・・・ヤバイ!」
「ニャー!(でももしも修羅場ったら・・・赤ちゃんのいるねね子ちゃんに付かなければ・・・ねね子ちゃんのお腹だけは絶対に守らなければ!)」
「ダーリン、赤ちゃんが出来たって・・・」
「ニャー(あ、はい。 汗汗汗)」
「うれしい、ダーリンの子よ。」
「ニャー(はい、自分の子です。 信じられません。 ほど、うれしいです。)」
「ねね子ちゃんとおばあさんがお世話してくれるって。」
「ニャー(おばあさんは人生経験豊富ですからねね子ちゃんを助けてくれるでしょう。)」
「不思議、まだお腹もこんなに小さいのに。」
「ニャー(そうですね。)」
「?ダーリン、どっち向いてるの? 私のお腹を見て。」
ん? 御鳥様のお腹?
ヤバイ! もしかして赤ちゃんが出来たのは御鳥様か!
誤魔化すんだ! ずっと勘違いしてたことを何とかバレないように誤魔化すんだ!
唸れ! オレの灰色の脳細胞!
「ニャー(見比べただけだよ、ねね子ちゃんと同じくらいなのになあって。 ありがとう御鳥、赤ちゃんができてうれしい。 男の子でも女の子でも元気な子が生まれて欲しい。 してほしいことがあったら何でも言ってね。)」
「ありがとう、ダーリン。 じゃあキスして。」
チュー♪
また神力吸われた。。
けどなんとか誤魔化せたみたいだ。 良かった。 ホッ。
ただお社の奥でその様子を見ていたサラとマーちゃんとクッションは、
肩の震えを押さえきれずにいたのだった。




