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1-4  幼女襲来


それ以外、現状不満なことはない。


じゃあ寝るか。 寝る仔(猫)は育つともいうし。


横になって寝た。




起きたら誰かいた。


ちょっと離れたところで巫女衣装で座っていた。


かわいい少女(幼女)だった。



「ニャー(天の神様、ありがとうございます)」



「猫神しゃま、おはようございましゅ。」


「ニャニャ?(あれ? そのしゃべり方。 ま、まさか!?)」


「わたしは稲子お婆さんのひ孫でしゅ。 ねね子といいましゅ。 猫神しゃまのお世話をしましゅ。 見習いの巫女でしゅ。」


「ニャーニャ(ああ! 良かった。 ちょっと混乱しかけた。 おはよう、ねね子ちゃん)」


「なにかご用はありましぇんか?」


「ニャニャ?(大丈夫。 いや、いろいろ聞いてもいいかな?)」


「どうぞなんでも聞いてくだしゃい。」


「ニャ?(ここは神社?)」


「猫神しゃまをお奉りしゅる神社でしゅ。」


「ニャ?(猫神様って・・・ボク?)」


「そうでしゅ。」


「ニャ?(土地神様とも聞いたけど?)」


「土地神しゃまのお名前が『猫神』しゃまでしゅ。」


ああ、そういう。


「ニャ?(ねね子ちゃんも猫語がわかるの?)」


「見習いでしゅけど猫守家の巫女なので猫神しゃまのことばがわかりましゅ。」


「ニャ?(ほかの人にはわからないの?)」


「はい、ほかの人にはわからないので、猫神しゃまのお言葉は巫女が代わりに伝えましゅ。」


ニャるほど。


「ニャ?(土地神って何をすればいいの?)」


「この猫神村をお守りくだしゃい。」


「ニャ?(この村に土地神はボク一人だけ?)」


「はい、前の猫神しゃまがいなくなって困っていました。」


「ニャ?(ん? 前にもいたんだ。 どうしていなくなったの?)」


「しょれは・・・ううぅ・・・」


ねね子ちゃんはぼろぼろ泣き出した。


猫神はうろたえている。


「ニャニャニャ!(あ、今のなし、今のなし! キャンセルで!)」


ぐすぐすと泣きやむねね子ちゃん。


「ニャ(あ~、ところで)」


「ニャ?(ねね子ちゃんはいくつ?)」


「ぐす、七つでしゅ。」



「ニャー(天の神様、ありがとうございます)」


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