2-7 王都炎上
その頃クリスタニア王国の王城クリスタルパレスでは、
Gの大発生に困っていた。
「これは南の大陸の魔族の国の魔王の策略に違いない。」
「いいえ、わが君、おそらく王の食べこぼしが原因かと。」
「妃よ、馬鹿を言うな。 個人の食べこぼしくらいで城中にGがはびこるものか。」
「王よ。 私は知っています。 あなたがあちこちで隠れておやつを食べていることを。 今もその袖の下に名物ねこ焼きが隠されていることを。」
「王が人目を忍んであちこちで食べたおやつの食べこぼしからGが生まれ、子が子を産み、城中がGだらけとなったのです。」
「ど、どうしたらいい?」
「Gの天敵はムカデ・・・」
「却下。」
「クモ・・・」
「却下。」
「猫・・・」
「猫だらけの城か。 う~ん。」
「人・・・」
「その人が困ってるんですけど。」
「バルサン・・・」
「それだ!」
「よし! 城中に知らせよ! 明日 城中でバルサンを焚く。 地下室も宝物庫も例外は許さぬ。 当日は総員退避。 即刻準備にかかれ!」
翌日、バルサンは焚かれた。
「恐ろしい敵だった。 だが我々はこの悲劇を忘れてはならない。 いつか人々の記憶から消え去ったとき、またこの悲劇は繰り返されることだろう。」
「王が隠れておやつを食べなければいいだけです。」
煙にまかれた城の中でGに変化があった。
命の危機にたたされたGが一ヶ所に集まり合体進化したのである。
煙を吐く城からその巨大な姿を現すシンG。
「なんだ? あれは?」
「魔王だ! きっとあれが、報告のあった森の魔王に違いない!」
「このままでは王都は壊滅だ! この世の終わりだ!」
その日そのとき、空から炎の塊が落ちてきて
お城は炎上した。
炎にまかれ、苦しんだ末に息絶えるシンG。
王都は救われた。




