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1-3  お婆襲来


濡れた草原では昼寝はできない。


猫はトボトボ歩き出した。


とりあえず山しもに向かって。 ん? 誰か来た。


背の低いしわくちゃのお婆さんだった。 なぜか巫女の衣装を着ていた。


「土地神しゃま。お迎えに上がりました。」


なぜかそこで土下座するお婆さん。


「ニャーニャニャニャ(うむ。くるしゅうない、って言ってる場合か。 頭を上げてください。 立ってください。 濡れますよ。)」


「おお、ありがとうございましゅ。 しょれでは神社にご案内いたしましゅ。」


そう言って歩きだしたお婆さんについていく。 神社に行くらしい。


ん? 言葉が通じる? 猫だからしゃべれないけど。 でも言ってることはわかる。


あれ? こっちの言ってることも通じてなかった?


試してみよう。


「ニャーニャ?(ここはどこですか?)」


「ここは猫神村です。 猫神しゃま。」


猫神村? 犬神家とは関係ないよね? でも猫神家の一族がいるのだろうか?


まあ、そんなことよりも。


「ニャニャ?(どうして猫語(?)がわかるんですか?)」


「猫語はわかりましぇんが、猫神しゃまのおっしゃってることならわかりましゅ。 猫神しゃまの巫女でしゅから。」


巫女? 巫女ってアレ? 神様の言葉を伝えたり、・・・ほか何かいろいろするやつ。


あかん。 知識が足りない。


小道を下ると何か見えてきた。 小さな林と。 お社?


林を抜けてお社に案内される。


お社の中には猫が寝ころぶ用のわらで編んだマットと、器に入った水と、お皿に盛られた食べ物っぽいもの。


「お疲れでしょうからどうじょごゆっくり。 くわしいことはまた後ほどに。 御用のときは呼び鈴でお呼びくだしゃい。」


そう言うとお婆さんは離れていった。 お社の中には入って来なかった。


反対側の格子の扉の向こうは境内っぽい。


あっちが正面か。 お社の裏から入ったのか。 ということはあれはお社の裏の林で、草原は裏山だったのか。


とりあえず水を飲んで御飯を食べて、寝ころんだ。


しかしずっと引っかかっていることがある。


詳しい説明をされないので何もかもよくわからないこともそうだが、それは日本じゃあ2番目だ。


1番目は、こういう場合ああいう巫女の役目って。


美少女がデフォルトちゃうのん?


なんでお婆さんなん!?


うがー!!


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