7日目 午前
第一書庫の外周の本棚にある本を取り、児童書コーナーへ戻る途中に、ふと足を止めた。
「ん?」
この柱、少し不自然な模様があるような気が・・・
「・・・なるほど。」
『魔法陣』とは逆に、魔力が低い部分で文章を描いているようだな。
これは近くでじっくり見ないと読めないな。
さて。何が書いてあるのか・・・。
「・・・久々に普通に読める文字だな。」
『扉を求める者、3つの星を示せ』?
3つの星というと、あれのことか?
以前受け取った署名らしきものの用紙に星印が3つあったはずだ。
(ごそごそ)
これを使うと何かが起きる、のか?
まあどう使えばいいのかがわからんが。
署名を近づけると、3つの星印が輝き始める・・・
うむ。
とりあえずこれで何かが起きるようだな。
文字が形を変え、新たな文章を作り出す。
そして、その下に小さな扉が現れた・・・。
なるほど。隠し扉のカギだったか。
この扉も魔力認識ができなければ見えないようだな。
文章は・・・
『第46、小図書館』か。
まあとりあえず扉の場所だけ覚えておくことにしよう。
さて、他の柱にも同じようなものがあるかどうか、調べておくとするか・・・。




