6日目 夜食
(もぐもぐ)
「あ、これもおいしいねぇ。」
(ぱくぱく)
「おいしいわね。
って、こんなに遠慮なく頼んじゃってよかったのかしら。先輩のお金で。」
(ぱくぱく)
「にゃー。」
「しょちょーが『こいつはお前らの数十倍は稼いでたから好きなだけ注文していい』って言ってたからいいんじゃないかな?
好きなだけって言っても、例のケーキとかは頼んでないしさ。」
「ああ、あの1カット50チップ以上するケーキね・・。
自分が払うんじゃなくても、怖くて頼めないわねあれは。」
「ところで白ちゃん、さっき本読んだ後に魔力がすごい感じで出てたらしいんだけど。
あれって、自分でだそーとしてだしてたのかな?
それともなんとなく出ちゃった?」
「み?」
「えっと、絵で描くとこんな感じ。
本を読んだ後に、体からなんか出てた。」
「にゅー。」
「どーかな。この絵で通じたかな?」
「まりょく、しめる、した。」
「お、通じた。
って、普通にしゃべってる!?」
「白ちゃん、話せるようになったんですか?」
「すこし、はなす、できる、した。」
「おお、つまり『少し話せるようになった』と。
すごいなぁ、1週間でこんなに言葉覚えれるんだ。」
「くぅ。」
「あ、寝た。」
「気力ゲージがものすごい勢いで減ってたわね。
たぶんだけど、こっちの言葉話すのはかなり頭使うんじゃないかしら。」
「ああ、そりゃたしかに疲れるだろうねぇ。
あ、でも、魔力は出なかったっぽい?」
「さっき魔力閉じたって言ってたからあふれないようになったのかもね。」
「それなら安心だねぇ。
あ、それじゃそろそろ仮眠室に戻ろーか。さんざん食べたし。」
「そうね。戻りましょう。」