6日目終業後
「白ちゃん、ただいま。」
「やっほー。ただいまー。」
「おかぁいー。」
「今日も仮眠室確保成功!」
「最近なぜか空いてるわね~。」
「いいことだねぇ。なんでかはわからないけど。」
「さて、今日は例の券で本交換してきたよー。
じゃーん、「こどもだいずかん」~。
こっちの言葉覚えるのに役に立つんじゃないかなー、と思って。」
「さあ、読むのだ~。」
(ぱらぱらぱらぱら、ぱたん)
「にゃー。」
「あ、やっぱり一気読みなのね。」
・・・
「×××」
「お、エルフ語かな?」
「×××××××」
「母国語が出ちゃったみたいね。」
「×××××××××××××××××××××××××××××××××××」
「って、なんかおかしくない?
だんだん早口になってるし、なんか無表情だし。」
「××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××」
「なんか、白ちゃんの体で火花がバチバチ言ってるんだけど。」
「なんだか足元に魔法陣がでてきてるんですけど~!?」
「××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××」
足元に現れた魔法陣。
その数はだんだん増えていき、やがて空間さえもゆがませる。
周辺にはただならぬ気配。
その気配は、不吉な予感、いや、『不吉な確信』を抱くに充分であった。
『このままでは恐ろしいことが起こる』と。
・・・
「はやてさん、みやさん、下がりなさい!!」
「え?」
「ほえ?」