5日目 18時ころ
「今日の収穫発表~。どんどんぱふぱふ~!」
「にゃー!」
「またテンション高いわね。気持ちはわかるけど。」
「そりゃテンションも上がるでしょ。
なんたって15冊だよ15冊。
午後のぶんだけで15冊。
つまり、これから引いてくるくじ引きが全部外れでも、豪華(当社比)なごはんが15食はゲットできるわけよ。」
「外れくじが10チップ相当の食券になるんだったわよね。
ということは、全部外れでも150チップ相当・・・。
そう考えると、ほんとにすごいわね。」
「あたしらの給料だと2人でも1日70チップだから、まるまる2日分超えるんだもんね。
1日1人10の宿代引くとふたりで50だから3日分か。」
「んじゃ行ってくる!
なにかいいものでるといいな~っと。」
「いってらっしゃい。」
「にゃー。」(ぶんぶん手を振る)
・・・
「そんなわけで行ってきた~。」
「おかぁい~。」
「おかえり。結果はどうだった?」
「んーっと、よくわかんない。」
「え?
なんだかわからない物が当たったってこと?」
「いや、わからないこともないんだけどさ。
14個がはずれの食券で、あたりがこれなのよ。
当たり、っていうからには食券より良いもんなんだろけど、いまいちそうは見えないなーと。」
「ラッピングされた箱?
縦横高さ10センチくらいね。
お菓子でも入ってるのかしら?
おみやげのお菓子とかなら、このサイズでも10チップでは買えないと思うわ。
一応あたりなんじゃない?」
「そなのかな。
まあとりあえず、白ちゃん、開けてみて。はいっ。」
「み?」(首かしげ)
「それを、開ける。」
「らー。」(こくり)
・・・
「ん?なんだこれ。」
「アメ一粒、ね。」
「なんなんだろ、これ自体が中身ランダムなアイテムとかだったのかな?
そしてハズレ?」
「どうなのかしら・・・。
ひょっとしてこの飴が価値あるもの?」
「にゅー。」(飴を見つめている)
「とりあえず食べたいみたいね。
白ちゃん、食べてよしだよっ。
まあ危ないものではないでしょ少なくとも。」
(ぱく)
「にゃー。」
「とりあえずおいしいらしい。」
「・・・うん、まあ飴なんだから、おいしければよし、よねっ。」
『ランダムキャンディボックス』レア度C(やや珍しい)
開けるとキャンディが出てくる箱。
普通のキャンディが出ることがほとんどだが、ごくまれに強化魔法などが込められたキャンディが出てくることもある。
出てくるキャンディの数が少ないほど、貴重な特殊効果が付いたものになる。
普通のキャンディの場合、箱の大きさ以上の量があふれ出てくる。
あふれ出る様子が見た目華やかということで、パーティーなどで盛り上げるために使われることもある。
ちなみに、1個だけしか入ってないときは、食べた者の魔力才能を伸ばす『魔力の雫』というキャンディになるらしいという言い伝えがある。
ただし、実際1個になったのを目撃した者は確認されていない・・・。
『魔力の雫』レア度SS(伝説級)
食べると魔力の才能を1段階上げることができる。
全く適性が無くてもわずかだが使える程度の適性になる。
もともと適性がある者ならば1段階上がることで魔力が倍増する。