3日目 18時ころ
「図書館のいつものスペースに到着~。
ただいま。そしてお帰りあたし。」
「たらいー。」
「ただいま。」
「さてさて、いろいろ見て回ったね。今日は。」
「そうね。いろいろ見て回ったわね~。
(はやてちゃん、ちょっと聞いていい?)」
「明日はここでのんびりしてようね~。疲れたし。
(何?内緒話かな?)
「(花屋さんで、一瞬だけ白ちゃんがなんかすごい嫌そうな顔してたような気がするんだけど、なにかあったのかしら?)」
「(そーなの?気づかなかったなぁ。それは。
えーっと、エルフはものすごい植物を大事にするらしいよ。
だから切り花とかはかなりの嫌悪感を感じてもおかしくないんじゃないかなぁ、と思うよ。)」
「あっ・・・。
(そ、そうなの?悪いことしちゃったわね・・。)」
「(でも白ちゃんの場合は草から作られた本を読んだりしてるわけだし、あんまり気にしないかと思ってたんだけどなぁ。
まあ今度から気を付けよう。)」
「(そうね。そうしましょう。)」
(花束を見ると、病気で学校を休んだ時のことを思い出してしまうな。
クラスメイトがお見舞いに来てくれたのはもちろんうれしかったのだが・・・
白姫様のために、とか言って、どこかの開店祝いのような大きな花束を持ってきてくれたんだった。
ありがたい、ありがたいのだが。
病気でろくに動けない間に枯れてしまったんだ・・・。
見る余裕があるほど調子が良かったわけでもないしな。
見舞いは鉢植えのほうが合理的だと思うのだがなぁ。)
白姫が鉢植えが合理的、って考えてるのは「自分がもらう場合」のことです。
自分が贈る場合は、花以外の何かを選びます。