3日目 12時ころ 服屋でお買い物
「さて。おなかいっぱいになったところで。
今日のお出かけの第一の目的、服屋に行ってみよー。」
「よー。」
「そうね。やっぱりずっと借り物の服着せておくわけにもいかないしね。」
「まあしょちょーは別に借りっぱなしでもいいって言ってたけどね。
どーせ託児所とか使ってる人ほとんどいないから、って。」
「でもこう、できればもっとかわいい服を着てもらいたいわよね。
あ、今の服だとかわいくないってわけじゃないけど。
できればこれ以上に良い感じにしたい。」
「うん、それは同感。
例の資金少し使えばかなり良いの買えるわけだし、良いの選ぼうね~。」
「み?」
「服屋に到着~。」
「にゃー。」
「さて、白ちゃんに似合いそうなかわいい服を探すとしましょうか。」
「うーむ。子供服って、少ないよねぇ。」
「そうよねぇ。
そういえば街中で子供見かけることってほとんどないわよね。
これが話に聞く少子化という現象かしら?」
「いや、少子化じゃなくて、誘拐とか流れ弾とかいろいろあるから、めったに町中歩かせるとかしないだけだねぇ。
学校エリアとかには普通にいっぱいいるらしいよ?」
「学校エリア、ってどこにあったかしら?
そんなの見かけた覚えはないけど。」
「ああ、それはとっぷしーくれっとだから、両親も知らない場合もあるとかなんとか。
お、意外とあった。子供服。
さすがセンパイが教えてくれた穴場だ。」
「へぇ、かなりいろいろあるわね。」
「さぁ、白ちゃん、選ぶのだー。」
「のらー。」
・・・・
「白ちゃん、このファーコートどう?
けっこーかわいいと思うんだけど。」
「・・・むー。」
「あら、なんか違うって感じかな?
仕方ない、次探すか。」
「このセーターもかわいいんじゃないかしら?」
「・・・むー。」
「ダメみたいね。」
「どんなのがいい、とかある?」
「・・・み。」
「そ、それはどうかなぁ。さすがにない気が。」
『潜伏のビキニ』
『気配を消す魔法文字が刻まれたビキニの水着。
水場では圧倒的な潜伏能力を持ちます。
その威力は、町中で着ていても違和感を感じさせないほどです!
(ただし、町中では普通の服程度には目立ちます。)』
「・・・ひょっとして。
すみません。子供服で、夏服の売れ残りとかってありませんか?」
「夏用?」
・・・
『涼風のワンピース』
『あくまでも軽く、薄くをコンセプトに作られたワンピース。
守備力は低いですが、とにかく軽いです。』
「にゃー。」
「お、好評。
でも寒いんじゃない?それって。」
「おそらく、重さが軽ければ良かったんじゃないかと思うわ。
もしかして、冬服を着ると重量で体力減少してしまうのかもね。」
「冬服で体力削られる、って・・・。
さすがにそれはないんじゃない?」
「そう?ありそうだと思うけど。」