3日目 11時ごろ
「そんなわけで、市場に着きました!」
「にゃー。」(ぱちぱち)
「週に1回のお楽しみだね~。」
「そうね、6の曜日はいつも一日図書館にこもってるものね。私たち。」
「まあ半日歩くと、けっこーなんだかんだでお金使っちゃうし。
6の曜日まで遊ぶお金は残らないよね。
いつか第2書庫担当になるために勉強しないとだしね。」
「第2書庫かぁ。
第2書庫担当の先輩って、知識は当然として、強さもすごいわよね~。
あのレベルが必要なんだとしたら、戦闘技術も相当訓練しないと。」
「まああたしらも訓練はしてるけど、勝てそうな気が全然してこないのよね。
まあ先輩も毎日訓練してるわけだし、そうそう簡単に追いつけるわけはない、ってのはわかるけどさ。」
「・・・うん、今日は遊んで、明日は勉強と訓練でもしましょう!」
「りょーかい。
さて、おいしいもの探すよ、白ちゃん!」
「らー!」
「なにがいいかなー。
まあいつものパン生活から脱出できれば何でもいい感じもするけど。」
「食堂でもらえる食料って、だいたいパンなのよね。
職員用にタダでもらってる物だから、文句は言えないけど。」
「うん、味はともかくとして、スタミナは回復するしねぇ。」
「とりあえず、近場で良いもの探そう。
たぶん白ちゃんの空腹度が限界近い。」
「そこの店のスパゲティはどうかしら?
以前食べた時おいしかったはずだけど。」
「おお、良いねぇ。
おじさん、2皿お願い。
あと小皿と箸貸してもらっていい?」
「いただきます。」
「いただきまーす。」
「××××」
(ぱくぱく)
「×××」
(あ、向こうの言葉出ちゃってるみたいね)
(そだね。おいしい、とかだったら良いね。)
(そういえば、髪型で隠す方法、今のところうまくいってるみたいね)
(そだね。
まあエルフがいるなんての信じる人はそうそういないだろけど、耳見られちゃうとさすがに気付かれるだろうしねぇ・・・。)




