ゲーム開始。極振りの理由。
「完全な極振り!?」
「うむ。残念だが1にはできないようなので仕方ない。」
「えっと、プログラム上の仕様により、
最大能力値が1の場合はある種の状態異常が無効になってしまうため1には設定できないようになってるようですね。」
「ほう。それなら2でも良しとしよう。」
「よしとしよう、じゃありませんよっ!」
「なんだ、何か問題あるのか?」
「問題だらけですってば!
筋力や体力が2じゃ防具もほとんど装備できませんし、HP4ってなんですかこれ?」
「かなり低いな。
だが、さっきの各15、HP30の状態でも一般人の能力よりは高めなのだろう?」
「ええまあたしかに。
一般の村人に比べれば少しだけ高いですよ。
一般の村人、アルバイターくらいの職業の人なら、平均10程度の能力値になっています。
平均的な振り分けならHP20、MP15くらいですね。」
「一般人が2発で重傷になる程度のダメージを受けた時に一撃で即死する。
特に問題はないと思うが。
相手に殺意があるなら、戦闘経験が一切無しで戦闘関連の技術を持ってない者が半端に身体能力高くても対抗はできないだろう。
しかも大きな傷を負った状態ではな。」
「どっちにしろ一撃くらったらおしまい、っていうことですか・・・。」
「素人ならそんなものだと思うぞ。
まあ事故での負傷のリスクは大きくなるだろうがな。」
「・・・了解しました。
パラメータの設定を行います・・・。
完了。
それでは、良い冒険を。
でも、あなたは危ないことはしちゃダメですからねっ!」
「ああ。了解した。」