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よろいのこぴーをしゅうり。

「やっほー、白ちゃんおはよー。今起きたよー。

あれ、どうしたのその鎧。ずいぶん壊れてるし、あたしとかみやっちが装備したこともないやつだよねそれ。

飾るような趣味でもないはずだし、材料用に買ったの?」


「はーたん、おぁよー。

これは、図書館に運ばれてきたけがにんのひとがそーびしてたよろいの複製。

こわれる寸前で所有権放棄状態になったからコピーしてきた。本人寝てたし起こしても起きなかった。」


「ああ、そういえば鎧とかは大きくゆがんでると耐久度がどんどん減っていくんだったよね。床に置くだけでも耐久度減るし、「壊れる一歩手前」になると共有フィールド内だったらほかの人でも拾えるようになっちゃう。そしてすぐに壊れる。

複製を作ったってことは、持ち主にその複製をあげるってことかな?白ちゃんは冬服を重いっていってるのに鎧なんか装備しないだろうしね。」


「らー。わたしは重い物はそーびしない、と思う。

耐久度を少し回復させるために、こわれるよりはいいかなっていう程度に、かいぞーしてくる。これもゆがんだ形のままコピーしたからすぐ壊れるだろうし。普通に直すのはわたしにはすこしむずかしいから。

それじゃ、さっそく地下室で直してくるね。」


「いってらっしゃーい。」


・・・・・・


「修理開始、のまえのせいひんけんさ。

むー。じっくりみてみると、予想以上に壊れてるなぁ。

痕跡から考えると、背後からの衝撃系攻撃、狙ったわけじゃなくて偶然当たった感じに見える。

無差別にあばれるタイプの存在なのか、またはほかのなにかを狙ったのが偶然当たったとか、もともと命中率低いとかかな。

劣化系のまほーとかにもやられたのかな。形もなんか不自然だし、素材の材質にもムラがあるし全体的にはかなりひどい。普通に直すだけだとまたすぐ壊れちゃうかな。

まず鉄の品質の劣化部分を直して、品質を安定させておこう。

こーやって、手でたたいてみたり、曲げてみたりしながら、てきとーな感じになんかいろいろすると、品質はよくなるはず。不純物を少しはじき出すだけでもけっこうちがうはずだからね。

これで純度の問題とゆがみはすこし解消できた。

でも、まだ耐久性能は低めかな。魔力で少し強化しておいたほうがいいかもね。

今の実力で簡単に付けられるスキルのうちで、こわれにくくするのに役に立ちそうなスキルは…

「特性強化・重層化」「耐性追加・衝撃」「耐性強化・切断」「耐性強化・刺突」、おまけで「活性強化・生命」を弱めに付けるぐらいでいいかな。このくらいだったらサービスで付けるひともいるかもしれないし、本を読んで練習すればすぐできる程度なはずだし。

これでもまたすぐこわれるんだったら、劣化しにくいよーにミスリルとかオリハルコンとか少し追加するほーがいいかもしれないけどミスリルを入れちゃうと性質がけっこう変わっちゃうから気軽にはやりにくいんだよね。鑑定しにくさが大幅に上がっちゃうから買取に出しにくくなるらしいし。路線変更して下取りに出すこともあるかもしれないから、そういう方法で手を出すのは事前に言ってからのほうがよさそうだね。

……だいたいこんな感じかな。完成。

アイテムボックスに入れて、そこから魔法陣を経由して届ける、しゅーりょう。

あとは用事ないから、部屋に戻ることにしよう。」


・・・・・・


「にゃー。ただいまー。修理終わったから届けてきた。

こーいうとき、魔法陣でもの送れるようにしておくと便利だね。」


「もう終わったんだ、早いね。

アイテムボックス転送とかできるのはやっぱりすごく便利だよね。

修理したあととか、「こんな感じになったけどどうかな?」って聞くのもすぐできるってことだもんね。

渡した相手の反応はどんな感じだったの?聞ける?」


「むー。めっせーじかくにんしてみる。

自分の鎧こわれてて少しがっかり、腕痛い、鎧届いてびっくり、喜んでる、おちこんでる、腕痛いっていうかんじ?

腕が治ったら着てみる、ありがとー、って言ってたみたい。

でも、ききうで使えないからけーじばんとかアイテムボックスとか使えないって。ちかくにいたひとに代筆たのんだっていってた。」


「腕痛い2回言うってことは、すごく痛そうだね。

 喜んでるのあとに落ち込んでるなのもちょっと気になるけど。」


「らー。そうだね。たぶんすごく痛いのかも。」


「でもその人もアイテムボックス持ってるんだ、意外といっぱい出まわってるのかな。

利き腕使えないと開けられないようになってたりもするのか。いろいろ面倒なんだね。

鎧のこと喜んでたのは良かったねぇ。まあ高い物だろうし、壊れてたらがっかりだよね。」


「らー。そうだね。がっかりするかも。

み?」


「ん?どうしたの?」


「なにかお礼をくれるって言ってるらしい。うで治ったあとで。

なにをもらったほうがいいかな?」


「白ちゃんがやったことのお礼なんだから、好きなの言えばいいんじゃないの?」


「それじゃ、おいしいものが欲しいってつたえておくー。」


「うん、想像通り。でもおいしい物は良いよね。」


「らー。おいしいことはいいことだね。」

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