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ぽーしょんのひみつ。

 「・・・白ちゃん、白ちゃん。

 返事がないね。」


 「むー。」


 「考え事してるみたいね。」


 「うん、まあそうなんだろうなってのはわかるけど、ごはん食べる途中で止まるってのは珍しいなって思って。

 いつもなら、食べてからお昼寝してそのあと悩む感じだし。」


 「必ずお昼寝してるというわけではないわよね。

 食べた後に眠っていることが多いのはたしかだけど。」


 「言われてみればみればそうかも。

 でも、スプーン持ったまま寝てるときとか多いから、食べた後寝るっていうふうに連想しちゃう感じ。」


 「むー。しかたないかな。」


 「あら、考え事終わったのかしら。」


 「白ちゃん、どんなこと悩んでたの?

 あたしらで相談に乗れたりすることかな?」

 

 「み?

 なやんでるっていうほどではない、かも。

 さいきん、あんまりおもしろいことしてないなーって思った。」

 

 「けっこーいろいろやってるんじゃない?

 ここ何日かだけで考えたって、古代言語の解読、装備作り、ポーション作り、運動の前の準備体操で体力使い果たして倒れる、あとなんかあったっけ。

 なんかいろいろやってるよね。やってて面白いかどうかはよくわからないけど、見てると面白い、時々心配。」


 「最近は料理もいろいろしているわね。」


 「らー。

 上位古代言語は少し読みにくいけど読めるようになってきた。

 でも、ふつーの言葉の本に比べて面白いことが書いてあるわけでもないみたい。

 断片的な文章しか残ってないことも多いし。

 そーびとぽーしょんと料理は、あんまり新しいものができなくなってきた。

 たぬきさんからもらったゼライムパウダーで作る料理もたくさん作ったから当分なくならなそうなかんじ。」


 「うーん、まあたくさん料理持ってる状態で新しいもの作ろうっていう気分にはなかなかならなそうだよね。

 お好み焼きとかデビル焼きとか山ほど作ったもんねぇ。3人で。」


 「らー。まだまだいっぱいのこってるー。」


 「んー、それじゃ、あんまりやることないっていえばないか。

 装備とかは今の時点ですごい強いはずだし、ポーションだって人前では使えない程度には強いみたいだし。」


 「そうね、特に部位欠損回復のポーションはもし使うとしても出所がわからないようにしないといけないわね。

 そんなもの作れるなんてわかったら注文が殺到して何もできなくなると思うわ。」


 「うん、どう考えてもみんな欲しがるよねぇ。大きなけがって普通のポーションでは治りきらないしさ。

 何か起きた時のこと考えるとたくさん作って出回らせて古傷持ちの強い人を回復させてくってのもいいかもしれないけどね。」


 「むー。

 あれは効き目が出るかどうかが不安定。部位欠損回復の効果が出なくてもふつーのポーションよりはちょっとつよいていどの回復効果はあるけど。

 だから、値段はつけにくいかも。」


 「ああ『治るかどうかは運しだいです』って言われても困るか。

 ちゃんとした薬で運が悪くて効かなかったのかもともと偽物なのかとか普通の人にはわからないだろうし。

 効かなかったら詐欺あつかいされるようなもの売る人はあんまりいないよね。」


 「らー。そんなかんじ。

 ぐうぜんけがしてるひととかみつけたらこっそり投げたりするかもしれないけどね。

 ポーション投げの練習の成果が出るかも。」


 「ああ、そういえばだいぶ前にそんなこと言ってたっけ。

 ポーションをかける、ならわかるけど投げるっていう理由がまだあんまりわからないけどね。

 遠くにいる人に使うとき投げるってこと?」

 

 「ポーションは投擲武器かてごりにぶんるいされてる。

 だから、専用のビンに入れて投げて当てるのが効果的。

 ただし、投擲用のビンはぼーけんしゃ協会では取り扱ってないから、自分で作らないとダメ。」


 「え、ポーションって武器なの??」


 「らー。武器。

 だから、普通のビンだと当たると痛い。」


 「うん、まあ普通は投げないだろうからね。」


 「らー。そうだね。

 いま普通に買えるビンは、だいたい固い。当たると痛い。」


 「当たっても痛くないビンが『投擲用』ということなのね。」


 「らー。そーいうこと。」


 「なるほどー。ポーションもいろいろあるんだねー。」


 「いろいろあるー。」


 「あ、ところでさ、例の4人組ってどーなったの?

 マリアさんとタヌキさんとあと二人。もっと増えたのかな?」


 「いま、なかまわれ?

 4人と、ほかの人が、けーじばんでくちげんか。」


 「あら、仲間割れしちゃってるの?」


 「らー。」


 「ちょっと気になるね。

 ごはん終わったら『けーじばん』見てみようか。」


 「らー。見てみよー。」

デビル焼き→たこ焼きのようなもの(ただし中身がタコとは限らない)。『ゲーム』内ではタコがあまり食料として認識されてないのでたこ焼きという名前にはならなかったらしい。


ゼライムパウダーは小麦粉やベーキングパウダーなどいろんなものの代用品として使えるアイテムになってます。(ゲーム的なご都合主義アイテムです。アイテム欄が調味料ばっかりになるとかなっても困りますし。)

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