よにんでおかいもの。
「あ、見つけた。みんなおはよう!」
「お、エックス君も起きてきたか。おはようさん。
これで4人そろったな。」
「エックス君おはようございます。
今日はこれからどう動こうかって相談していたところです。」
「おはよう。
エックス君はたしか魔法剣がほしいから武器屋に行きたいって言ってたわね。
私も武器は少し見ておきたいと思うわ。」
「うちは図書館の職員さんたちに差し入れする飴ちゃん買っときたいな。
そんなわけで、菓子屋みたいなんあったら行っときたい。そのあと図書館。
マリアちゃんはどこ行きたい?」
「私もタヌキさんの案に賛成します。手土産のお菓子を買ってから図書館。
クッキーとかもいいと思います。」
「ああ、ちっこいお菓子っていう意味で言ってるだけやから、飴に限った話でもないんよ。わかりにくいけどな。
2対2やな。どうしよか。」
「出発してみて見つけたところに入ってみるのがいいと思う!」
「なるほど、言われてみればそうね。
土地勘がないんだから、いろいろ見ながら歩いてみるのが一番効率的なのかもしれないわね。」
「そーやな。
今の時点なら、どこ行ったって知らんところに当たるわけやし、適当に行ってみよか。
でも近くの商店街みたいなとこの場所教えてもらってたんやけど、聞きたい?それとも聞かんでてきとーに行ってみる?」
「うーん、商店街に武器屋ってあるのかな?お菓子売ってる店ならありそうだけど。」
「どうなのかしら、鍛冶屋はたぶんなさそうよね。騒音で苦情起きそうだから。
販売専門の店だったらあるのかもしれないから、見当たらなかったらお菓子を買うときにでも聞いてみればいいと思うわ。
武器も見たいけど図書館も早めに見ておきたいから、商店街までは聞いた情報を使って買い物を早めに済ませたほうがいいんじゃない?」
「うん、そうだね。」
「鍛冶屋とかってどんな感じなんやろなぁ。
リアルのほうの商店街だって普通にパチ屋があったりしてたんやから、防音がしっかりしてるんやったら鍛冶屋があって悪いってこともなさそうやけどな。
まあとりあえず今日もちゃっちゃと行ってみよかー。
朝飯はてきとーに買い食いってことでええかな?」
「うん、いいと思う。」
「この宿には食堂はないみたいだから、外で食べるしかないわね。
私は出発準備OKよ。」
「外に長時間出ることになりそうですね。
ちょっと外出用の服に着替えてきますね。」
「ほいほい。おっけー了解ごゆっくりー。」
・・・
「いろいろ面白いのあるね。武器屋はまだ見つからないけど。」
「そうやねー。包丁は売ってたけど武器かどうかっていうと微妙なとこやしな。
お、ちょっとそこのクッキー買ってくるわ。
店員さん、これ3箱お願いしますー。どーもー。
まあ手土産はこんなもんでええかな。あんまり大げさなもんも逆にかっこつかんし。
朝飯に食った串焼きもなかなかうまかったけど、さすがに図書館に持ち込むのはあかんと思うしな。汁垂れたらえらいことになるから。」
「そうね。たしかに串焼きはおいしかったけど、人数がわからない相手に持っていくのはどうかと思ったわ。
そのクッキーなら、小さいけど値段のわりに数があるみたいだからある程度の人数までは大丈夫でしょうし。
二つ前の店では乾パンとかビスケットもあったけど、見た目がおいしそうじゃなかったから、差し入れには向いてなさそうだったわね。」
「乾パンとビスケットはキャンプ用品のところにありましたから、『保存食』に分類されるものだと思います。
おそらく味は二の次なんじゃないかなと思います。」
「長持ちするけど不味いなんてもん事務職の人がもらっても喜ばないわなぁ。普通は。」
「おいしいもののほうがいいよね。」
「そやねー。美味くて安くて見た目がよくて量があれば完璧やねー。」
「タヌキさん、それ欲張りすぎよね。」
「せやから、100点満点評価で100点取るならそーいうぜーたくなもんになる、って話やね。たとえの話。
美味くて安くて見た目がよくて量があってものすごい臭い、みたいなオチがついてれば話は別やけど。」
「オチがついてる食べ物って言うのも困りますね。」
「まあ笑かしてくれるんやったらありやと思うけどな。自分で覚悟して食うぶんには。
もちろん他人で実験するのはプロの芸人さんが相手じゃなかったらアウトやで?
そんなわけで、次は武器屋を探してみよか。
それ終わったら昼飯用の弁当かなんか買って図書館って感じでどうやろか?」
「そうね、そうしましょう。」
「はい。まずは武器屋ですね。」
「うん、行ってみよう。いい武器あるといいな。」
マリアさんの外出用の服=『薄闇の衣』です。
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