みーのーぞく、はっけん。
「むー。
どうしようかな、これ。」
「白ちゃんおはよー。なんか困ったことあったの?うなってたけど。」
「み?
はーたんおあよー。
きょうは、天眼術で少し遠くを見てたー。
そしたら、ミーノーのひとに話しかけられて、ぽーしょんわたして、生贄送られそうになってる?」
「うん、全然わかんない。
天眼術って遠くを一方的に見れる技だったよね。
こっちは見えないはずなのに話しかけられたってこと?
ポーション渡した後の生贄ってところも前後とのつながりがわからない。
もうちょっと詳しく話してくれたらわかるかも。」
「らー。くわしくせつめいー。
天眼術でいろんなところみてたら、祭壇みたいなの見つけた。
どんな儀式やってるのかなーとおもって、少し視点を近づけてみた。
目立たないようにしてたはずなんだけど、こっちが見てるの見つかったみたいで、はなしかけられた。
なにかの召喚な儀式だった、呼ばれて出てきたものと勘違いされたみたい。
願い事が、けがしてる子供2人助けること。
余ってるポーションでなおるてーどの『軽いけが』だったから、ぽーしょん送ってみた。治った。
そしたら、誰が生贄になるかでケンカはじめたみたい。
なんにんかが、自分一人で済むなら自分が行く、って言ってる。
そーいうのいらないって言ってるんだけど、うまく通じてないみたい?」
「えーっと。
なんか、かなりよくわからないことになってるみたいだね。
生贄とかいらないって言ってるのに、『俺が死ぬ』『いや私が』みたいな話をしてるってこと?」
「らー。そんなかんじ。だから、よくわかってない。
たぶん、儀式で呼び出そうとしてた相手が、『願いを叶えた後にいけにえを要求する』ようなものだったのかも?」
「あ、そうか。
なんかを呼び出そうとしてたところに白ちゃんの気配を感じて、呼び出し成功って思った。
しかも白ちゃんの薬でけがも治ったっていう話だし。
だから、今は白ちゃんがその悪魔かなにかに勘違いされてると。」
「たぶんそうなる、かも。」
「それだったらさ、『私は偶然通りかかって手助けしただけだから、気にしなくていい』って感じのこと言えばいいんじゃないかな。
偶然通りかかる、っていうのも怪しいとは思うけど、実際そうなんだからしかたないし。」
「むー。そうしてみる。
必要な文章を考えて、ミーノーのひとに通じるくらいの文章に直す。
こんなかんじかな?
にゃー。送った。これでおちつくはずー。
それじゃ、わたしはそろそろねるね。」
「あ、どんな感じのこと書いたのか、って教えてもらっていい?」
「らー。メモに写しておくね。
それじゃ、おやすー。」
「おやすみー。ありがとねー。
さて、どんなこと書いたのかなっと。」
『あなた、勘違い、する、ある。
わたし、エルフ、名乗る、しない。
彼ら、見つけた、力、あった、使った。
エルフ、人間、食べる、しない。
だから、あなたたち、死ぬ、意味はない。』
「えーっと。
これ見て安心できる人は、いないんじゃないかなぁ。」