だいじょーぶ。
「むー。みーたん、はーたん、おあよー・・・。」
「あ、おはよー。
今日は一晩じゅう起きなかったのかな?珍しいね。」
「白ちゃん、おはよう。
すこし顔色が悪いみたいだけど、大丈夫?」
「らー。だいじょーぶ・・・。
れべるあっぷのふくさよーでおなかすいてるだけだとおもう・・・。
ごはんたべる。」
「あ、おなかすいてたのか。
それじゃ、なにか準備しようか。
なにがいい?簡単なものなら料理できるよー。」
「むー。
おもいつかない・・・。」
「なんか、ほんとに調子悪そうな感じだねぇ。
まあとりあえずなにか作ってみるね。
みやっちも何か作ろう。すこしづつ食べればいいし。」
「そうね。
それじゃ、昨日買ったお米があるから使ってみるわね。」
「それならあたしは麺類かな。
パスタでもゆでることにするよ。」
・・・・
「白ちゃん、ごはんできたよー。」
「あいあとー、たべるー・・・。
ぴ!?」
「ん、どーしたの?
なんか驚いたような声だして。」
「むー。すこしおどろいただけ、だいじょーぶ。」
(ぱく)
「ごちそーさま。」
「え、白ちゃん、一口しか食べてないけど。食欲ないの?」
「おなかはすいてるけど、きもちわるい。
食べ物に似てる、きもちわるい、おもいだした・・・。」
「ああ、きのう読んだ本に書いてあったってやつね。
相当ひどいもの見ちゃったのかな。白ちゃんが食欲ないなんて言うの、初めて聞いたような気がするよ。」
「かなりひどいものを見たんでしょうね・・・。
テーブルの上に恐ろしいものがあるような反応?」
「わたしはだいじょーぶ、こわくない。
わたしはだいじょーぶ、こわくない、
だいじょうぶこわくないだいじょうぶこわくないだいじょうぶこわくない・・・・」
「いや、その状態が怖いよ!
なんか震えてるし、目もうつろだし!
どーしようこれ、ポーションで治るかな?
精神治療のポーションってあったよね?」
「えっと、たしかポーチに入ってたはずね。
・・・あったわ。この2本を順番に使えば、いろんな状態異常を解決できるはず。
まず、『多種混合ポーション・沈静』をかけるわ。」
「そして次に『多種混合ポーション・解放』をかければいいわけだね。
・・・・そろそろいいはずだね。かける。
どうかな。落ち着くかな?」
「だいじょーぶこわくないだいじょーぶこわくないだいじょーぶこわくない・・・・」
「ぜんっぜん効いてないよこれっ!
どうする?もっと強力な薬ってあったっけ?」
「これの他にはふつうのポーションと毒消しポーションくらいしか預かってないわ。
でも、もしかしたら効き目が遅いだけかもしれないから、すこし時間をおいてみるしかないのかもしれないわね・・・。」
「あ、時間をかければきくなら、あれが使えるかも!
白ちゃん、ちょっと驚くかもだけど非常事態だから我慢してね!
『震脚』『王者の威圧』『強制睡眠』!」
「だいじょーぶこわくないだいじょーぶこわくないだいじょ・・・
くぅ。」
「よし。寝た。
これで、薬が効き目遅いだけだったら解決、なはずだね。」
「そうね。
時間が過ぎればある程度は自然によくなることもあるでしょうし、よくなってると良いわね。
全然効き目がなくてさっきの状態だった時のことも考えなくちゃいけなそうだけど。」
「うーん、とりあえず、今回のごはんは片づけておこうか。
かなりダメな感じだったし。」
「そうね。そうしましょう。」




