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たぶん、よいこはよまない。

「ごちそーさまー。食べれるもんだねぇ。4皿。

合計すればけっこう量あったと思うけど、3人で食べれば意外といけるんだなぁ。」


「にゃー。おいしかったー。

おなかいっぱい。もうたべれない。」


「ごちそうさま。

とってもおいしかったわ。」


「ところでさ。

さっき切ったイモの残りで、どのくらい作れるのかな?」


「み?

さっきたべたときのとおなじくらいなら、50皿くらい作れるくらい?

でも、まほーで品質が劣化しないようにちょーせーしてるから、急いで食べる必要はないよ。」


「そんなに作れるんだ?

まあ芋もたくさんあったからあれで5皿しか作れませんーとか言われても困るけどさ。

50皿、っていうと、今日と同じくらいで10日くらいは持つ、ってことだね。」


「らー。

でも、ほかのものもたべたいから、ときどき1皿か2皿くらいつくるのがいいかも。

4皿だと、おなかいっぱいになりそう。なった。」


「おいしいものでも毎日食べるようになったらありがたみがなくなってしまいそうだし、そのくらいがいいかもしれないわね。」


「らー。

それに、あぶらものは、かろり、満腹度、たかい。

あんまりたべると、ふとる、かも?」


「ふとる?

聞いたことない言葉だね。どんな意味なの?」


「からだが、ふとくなること?」


「食べ過ぎると、太くなるの?」


「み?ならないの?

だいえっと、っていってたから、ふとる、しないようにだとおもってた。」


「えっとね。

ダイエットっていうのは、戦いになったときにおなかいっぱいだとポーションとか飲んでも効果が充分に出ないから、少し少なめに食べておくこと、なんだけど。

白ちゃんの住んでた国では違うの?」


「らー。ちがう。

からだのかたち、食べる量によって、変わる?

体を維持するため、細めにするため、食べる量を制限、だいえっと。」


「へぇ、不思議な習慣もあるもんだねー。

体の太さって言ったら、ある程度年を取ったら太くなるんじゃないかとは思うけど、食べるものがどうとかは考えたことなかったよ。

まあ食べるものを変えればみやっちみたいな体形になれるんならちょっと考えるけどね。胸とか。」


「私も、はやてちゃんみたいな体になれるのなら食事制限するのもいいかなって思うわ。」


「み?

体の入れ替えの魔法とか、探してみる?

『よいこの禁断魔法入門』には、そーいう魔法も存在しないわけではないって書いてあった。」


「いや、あのね。

今回のあたしたちのしゃべってたのはじょーだんみたいなもんだから、体を交換したいってわけじゃないからね?」


「『よいこの入門書シリーズ』には、そんな本まであるのね。

どう考えても子供向けではないと思うんだけど、どうして『良い子の』なのかしら・・・?」


「み?

昔、いろんなことの入門書を作ったら便利だなーって思ってた人がいたらしい。

その人は、最初は、入門書シリーズって言って本を作ってた。

でも、しごとの初歩のことは、職人とかの師匠が教えるのが普通だったから、お金払って読むっていう人は少なかったらしい。

初歩から勉強するっていう人は、あんまりお金持ってないことが多かったはずだし。

でも、子供向けっていうことにしたら、なぜか売れるよーになったんだって。

最初はふつうのことを書いてたんだけど、たくさん売れるからだんだん変わったことも書くようになって、さいしゅーてきには呪術とか暗殺術とかそーいうのも書くようになったらしい。」


「なるほどー。

結局、名前だけって感じなんだね。本当は大人のための本なわけだ。」


「らー。たぶんそんなかんじ?

こどもがよんでも問題ない内容のもあるけど、ちょっと子供にはおすすめできない内容も多い。」


「白ちゃんも充分こどもだと思うけどねぇ。体形は。

年齢が何歳かはわかんないけどさ。」


「らー。そうだねー。ちいさい。

でも、読まないと内容わからないから、なんでも読む。」


「最初のほうだけ読んでみて、面白いかどうか判断するってのはダメなの?」


「むー。

本をたなからだすのがたいへん。

よむのは、さいしょのほうだけよむのもぜんぶよむのもほとんどてまかわらない。

だから、全部読んでみてから面白いかどうか判断するほうが簡単。」


「ああ、白ちゃんの場合はそーなるのか。

ぱらぱらってめくっただけで読めるんだもんね。それなら最初だけ読んでみるなんてことしないで全部読んでから判断でもいいのか。」


「らー。そんなかんじ。

それに、読めない言葉で書いてある本とかだと、とりあえず全部の文字を覚えておいてから、少しづつ解読していったほうが、たぶんらく。」


「いや、まあ全部覚えられるなら、覚えてから解読のほうがラク、なんだろうね。」


「らー。」


「えっと。

でも、呪われている本とか、危険な本もあるのよね?

そういう本も『読んでみてから判断』するのかしら?」


「呪いとか魔法だったら、外からでもどの程度のあつりょく、魔力量かである程度は判断できる。

暗示とかみたいに、文章に何かわながあるばあいだったら、よんでみないとわからない、かも。

でも、暗示もある程度は対策取ってるから、たぶんだいじょーぶ。」


「まあ大丈夫ならいいんだけど、無理はしないようにね?」


「らー。気を付けるー。」

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