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とりにくりょうりのために。

「はやてちゃん、はやてちゃん。」


「ん~?

あれ、みやっちだー、おはよー。」


「はい、おはよう。

そろそろ、白ちゃんを放してあげたほうがいいと思うわ。」


「白ちゃんがどうしたの~。

・・・あたしがかかえてたね。

もしかしてあたしが夜の間ずっと抱きしめてたりした?」


「おあよー。

だきしめたりいろいろさわったりしてた感じ、だったよ。」


「ということは、眠るの邪魔しちゃってたかな。ほんとごめんねー。」


「み?

きにしなくてもだいじょーぶ。ねむくなったら、ねむってる。」


「うん、大丈夫ならよかった。

ところで、今日は何しようか?」


「むー。

とりあえず、あさごはん?おなかすいた。」


「それじゃとりあえず朝ご飯を食べながら考えましょうか?」


「そうだね。そーしよっか。

それじゃ、白ちゃんは何食べたい?」


「み?

からくないもの、かな?」


「んーっと。それなら、昨日買ったパンの残りがあるね。

まあこれは置いといて食堂とか行くという手もあるし、なんかほかのもの買ってくるとかでもいいけど。」


「むー。なんでもいいけどはやくたべたい。おなかすいたー。」


「それならパンでいいね。食べようか。」


「らー。たべるー。」


・・・


「にゃー。このパン、おいしいね。」


「そうだねー。

 やっぱり材料がいいのかな。」


「ざいりょーは、たぶん、あんまりよくはない。

 りょーりするひと、上手?」


「パンを焼いた人のスキルが高いからおいしくなったということね。」


「らー。たぶんそんなかんじ。

 でも、鳥を料理するにはたぶんスキルが足りないかな。残念。」


「ああ、あの『鳥』のことね。

 そんなに難しいの?難しそうだけど。」


「らー。

 大きさも大きいし、切る順番とかいろいろめんどうなのある。

 だから、すごく上手な人じゃないと、料理はできないと思う。」


「と、いうことは、そのぶんすごくおいしいってことで良いのかな?」


「らー。そうらしいね。

 調理がなんとかせいこうした、っていうくらいでも、普通の料理の最上級のものにひってきする、とかかいてあった。

 だから、たぶんすごくおいしい、はず。」


「それなら食べてみたいねぇ。

 その肉って、今の状態で、どのくらい腐らないように置いておけるの?」


「なんかげつかはだいじょーぶ、なはず。」


「あ、そんなに長持ちするんだ。

 それなら安心だねー。」


「にゃー。そうだね。

 誰かに料理の本渡して練習してもらえば、料理できるところまでいけるね。」


「・・・たぶん、いかないと思うわよ?」


「み?」


「この町の普通の料理人だって、何十年っていう料理経験ある人が何人かいると思うの。

 そういう人たちでも、『鳥』を料理するところまではいってないはず。

 ふつうに練習するだけなら、『何か月か』程度では全然届かないと思うわ。」


「まあ普通にやれば、届かないだろうけど。

 白ちゃんのことだから、ふつうじゃない方法でできるんじゃない?」


「むー。

 普通じゃないほうほうだったら、ある程度の料理スキル持ってる人に、料理のスキル強化のエプロンとか装備してもらう方法?

 これだったら、条件みたしてる人はこの町にもたくさんいるだろうし、エプロンにまほーかけるだけだからすぐ終わる。」


「ほほう、それなら、って、いくらなんでもそんな装備を普通の人に見せるのはまずいんじゃない?」


「ある程度、がどの程度かにもよるけど、それを貸すかわりに料理を作ってもらう、とかいう取引もかなり危険だと思うわ。」


「むー。

 それなら、あのとき呪われてた人に、料理練習してもらってエプロンそーびしてもらうとか、そういう方法もあるかも。

 わたしよりはかなり力も身長もある感じだったし、あのひとならすこし変なもの見せても大丈夫そう。」


「えーっと。たしか、その子のお兄さんが10歳くらいの子供って言ってなかったっけ?」


「らー。そのくらい。

 いもーとのひとは、たぶん9歳くらい?」


「あのね、白ちゃん?

 料理のスキルがどうこう言う以前の問題で、9歳の子があの鳥を料理するのって、かなり無理があるわよね?」


「むー。

 あのおおきさあいてだと、多少体格が小さいとか大きいとか、あんまりかんけいないかな、っておもった。」


「まあたしかに、あたしたちがその『鳥』を何とかしろって言われたって無理だろうから、結論が無理っていうことになってる点では同じ、っていうことになるのかな?」


「9歳の子に比べれば私とはやてちゃんが練習したほうが可能性は高いと思うわ。少しは。」


「みーたんとはーたんだったら、毎日りょーりしてれば、鳥を料理できるよーに、なるんじゃないかな?」


「そう?作れるようになると思う?」


「らー。

 魔力の制御のスキル上がってるから、ふつうのにんげんのひとよりはスキル上がるの早いはずだし、そーびも専用のつくれるし。

 たぶん、あんまりながくはかからない、とおもうよ。」


「それなら、今日から料理の練習をしてみようかしら。」


「にゃー。

 それなら、必要な道具とかあったら言ってね。

 かんたんなものならつくれるから。」


「ありがとう。

 まだ何を作って練習するか決めてないから、決まったらお願いするわね。」


「らー!」

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