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しょうきん。

「ところでさ。

帰る途中で、麻痺消しポーションの材料の草ってとれる?」


「らー。とれるよ。

くさかりしていく?」


「うん、少しだけ刈っていっていいかな?

せっかく来たんだし、簡単に取れるぶんなら手伝ってもいいかな、って思った。」


「それじゃ、今みぎのほー、ちょっと遠くに見える、背の高い草。

あれ、つかえるよ。」


「ありがとー。

それじゃ、刈ってくるね。」


「らー。

わたしは、ゆっくりあるいてすすんでるね。」


「私は白ちゃんと一緒に進んでるわね。」


「うん、わかった。

それじゃ、行ってくる。」


「らー。」


・・・・


「お待たせー。

 このくらい刈れば、少しはポーション作れるくらいにはなったかな?」


「にゃー。

 このくらいあれば、たくさん作れるよ。」


「うん、よかった。

 それじゃ、町に戻ろうか。」


「にゃー。」


・・・・


「町にとーちゃくっ。

 さて、まずは宿に戻って休憩かな?」


「らー。そうだね。

 ぽーしょんもつくらないといけないし。」


「あ、ごめんね仕事増やして、でもありがとー。」


「手伝えるところはあるかしら?」


「らー。

 つかうの、はっぱだけ。

 くきから、はっぱはずす、手伝ってもらえると、早くできる。」


「うん、それなら手伝えそうね私たちでも。」


「うん、そういう単純作業ならまかしといてっ。」


「らー。」


・・・・


「ぽーしょん、かんせい。」


「おつかれさまー。ありがとねー。」


「お疲れさま。」


「それじゃ、届けに行ってこよう。」


「そうだね。行こうか。」


・・・・


「ぼーけんしゃきょーかいについたー。

 それじゃ、ぽーしょんうりにいってくるね。」


「いってらっしゃーい。」


「いってらっしゃい。」


「んじゃ、待ちましょか。」


「そうね、待ちましょう。」


・・・・


「たらいー。くすりうってきたー。」


「おかえりー。

 ちなみに、いくらくらいになったの?たくさん?」


「3万9千とちょっと?」


「え、っと、3万9千、シルバーってこと?」


「らー。

 銀貨3万9千枚だよ。」


「えーっと。

 薬代にしては高すぎ、よね?」


「鳥倒した分、2万5千。

 鳥の撃退報酬、辞退した人の分がこっちに来てて、1万3千。

 薬代が千ちょっと。合わせて3万9千。」


「あれ、鳥倒したのって、言ってないんだよね?」


「らー、でも、ぼーけんしゃかーどでわかっちゃったみたい。

 道具渡した人、報酬分は武器でもらってるからいらないって、こっちにわたるように手続きしてくれたんだって。」


「道具のぶんだとしても、銀貨1万枚以上を譲れる、って、太っ腹にもほどがある気がするよ。」


「それに相当する武器を片手間で作れてしまう白ちゃんの技術に驚くべき、だとは思うけど、もう慣れてきたわね驚くのにも。」


「そんなわけで、おかねいっぱい。

 端数9千のぶんは、鉱石でもらうことにしたから、みすりるつかいほーだい。

 ほかのも、ためすぶんかってもいいかも。」


「ああ、いろいろ珍しい金属はあるだろうし、珍しいのは高そうだよね~。」


「らー。でも、いまはまだ、使いこなせる人がいないから安い感じ、みたいだね。」


「なるほど、今のうちに買っておくのもいいかもだね。」


「うーん、でも、3万9千か~。

 大きい数字すぎて、全然ピンと来ない感じ。

 大銅貨に換算すると何枚分だろう?」


「大銅貨なら39万枚になるわね。」


「なぽたんに換算すると26万皿になるね。

 たべほーだい、できる。」


「うん、まあたぶん一生ぶんは買えるよね。ナポリタンなら。」


「にゃー。そうだねー。」


「大銅貨39万枚か~。

 ・・・やっぱピンとこないなぁ。

 こう、細かい金額のほうが『お金』って感じがする気がする。」


「むー。

 たぶん、使いきれないくらいになると、逆に魅力を感じなくなる、のかも?」


「そうなのかなぁ。

 そーいえば、白ちゃんは冷静な感じだよね。

 3万枚以上、って言われてびっくりしたりしなかった?」


「むー。すこしおどろいたけど、あんまりかんけいないはなしだな、ってかんじ?

 どうせ、もといたくにには持って帰れないだろうし、あんまりいみはないとおもう。

 ほんをうったぶんで、じゅうぶんおかねはもってたし。」


「え?

 国に持って帰れないの?」


「らー。

 もってかえれない、もしくは、もってかえってもかちがない?」


「銀貨なんだから価値がないってことはないんじゃないかなーと思うけど?」


「いえ、白ちゃんの国だったらそういうこともあるかもしれないわ。」


「そうなの?」


「ええ。うっかりで『あの鳥』を倒してしまうような実力が『普通』だとすれば、大型モンスターを倒せばお金はいくらでも稼げるでしょうから。」


「あー、まあそうなるかな?

 そうなると、『銀貨の枚数は気にしない』っていう感覚になる可能性がある、と。

 なるほど、少しわかった気がするよ。」


「それに、移動手段が『ものを持って移動できる』ような方法ではなさそうだ、というのもあるわね。

 ものを持ち運べるなら、最初に全裸で飛ばされる必要もなかったわけだし。」


「その辺はアイテムボックスでなんとかなるんじゃないかな?」


「むー。たぶん、なんとかならない、かな?

 ねむくなったからねる。おやすー。」


「おやすみー。」


「おやすみなさい。」


「うーん、なんか、不思議なところに住んでたみたいな感じだねぇ。」


「そのようね。」

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