うけとりきょひしっぱい。
「ところでさ。
今日の目的地、どっちにしようか?
町の中を見て歩くか、ほかの町を目指すか。」
「むー。どうしようか。
とりあえず、かんがえるまえに、りょーりついか?
くしやきおいしかった。もうすこしたべたい。」
「それならもう一皿頼んでくるわね。
この席から離れればほかの人とも普通に会話できるのよね?」
「にゃー。あいあとー。
だいじょーぶー。このテーブルのちかくだけ防音だから。」
「みやっち、ついでになにか飲み物頼んできてー。
お酒じゃないやつね。」
「わかったわ。いってくるわね。」
「らー。」
「ありがとー。」
「ぴ?」
「ん?どーしたの白ちゃん、なんか驚いたような声だけど。」
「なにかから干渉を受けてる感じ?
むー。抵抗してるけど、むり、かも?」
「干渉、って、なに、攻撃なの?」
「むー。やっぱりていこうしっぱい。
めっせーじ?
『今日、町の外に行け』かな?」
「町の外?
外でキャンプするってこと?」
「むー、たぶん、町の外に出るだけで条件は満たせる感じ、かな。」
「うーん、なんなんだろ、メッセージっていっても誰から来たかによって違ってくるよね。
知り合いからのお得情報かもしれないし、なにかの罠って可能性もないとは言い切れないし。」
「お待たせ。串焼き持ってきたわ。
はやてちゃんは飲み物リモネで良かった?」
「ありがとー。
ちょーどそれ飲みたかったところだったんだ。」
「あいあとー。」
「ところでみやっち。
なんか白ちゃんに出所不明のメッセージが届いたんだって、今日は町の外に出ろって。」
「えっと、まず出所不明っていうところがすごく気になるんだけど・・・。
それは、この町が危ないという意味なのかしら?
それとも、外に出たほうが良いことがあるという意味なのかしら・・・?」
「んー、まあ『外に出たほうが良いことがある』は確定でよさそうだね。
どっちにとって都合がいいことなのか、っていう点が問題だけどさ。」
(もぐもぐ)
「おくりぬしにとってつごうがいい。っていうのはかくてい、だね。
つごうが悪いならめっせーじ送らなければいいんだし。
くしやきおいしい。」
「そうなるわね。
そして、送り主に都合が良い、が確定だとすれば。
送り主に都合が良くて白ちゃんに都合が悪い、か、送り主にも白ちゃんにも都合がいい、のどちらかということになるわね。」
「なるほど、それならこっちのとれる行動は3種類かな。
まず、『メッセージに従って町を出る』。これだと、メッセージ送ってきた人が敵じゃなければ、いい結果になるはず。
『メッセージを無視して町にとどまる』だと、メッセージが罠なら、騙されずに済むはず。
『魔法陣で全然違うところに出る』。これはちょっと結果の予想がつかないね。
どれにしようか。」
「むー。
へんなめっせーじにしたがうのはふほんいだけど、したがうのがいちばんぶなん、かな。
その行動の結果どんなことが起こったのか、従っておいた方がわかりやすい。
いちばん、時間の無駄が少ないと予測できる。」
「出た結果なにかが起きるんだとしたら、その結果を見れば敵か味方かわかるってことか。
たしかに、回避した場合は結局誰からのメッセージだったのかわかりにくそうだね。」
「らー。そんなかんじ。
だから、きょうは町の外に出てみたい。」
「うん、りょーかい。
みやっちもそれでいい?」
「ええ。もちろん。
出たあとはどうしましょうか。
どこかの町まで移動するのか、町の周辺で何かを待つだけにするのか。
ほかの町を目指すなら、乗り物を準備しなくちゃいけないわよね。」
「むー。
どうしよーか?」
「迷うなら、この町に戻るでいいんじゃないかな。
遠くに行くってことはある程度あぶないわけだし。
どっちでもいいなら近所でいいんじゃないかなと思う。」
「らー。そうかも。」
「それじゃ、町から出て、少し歩いて町に戻るって感じで行ってみよーか。」
「そうしましょう。」
「にゃー!」