いそぐときでもはやあるき。
「白ちゃん、そろそろ準備できた?
あたしは白ちゃんのお手製の装備で固めたし、武器は重い本と短剣持ったし、ポーションも持ったよー。」
「らー。じゅんびできたー。
わたしは、アイテムボックスにいろいろ持ってるのはいつも通り。
普段使いそうなものはゼライムリュックとポーチにまとめた。
中身は、銀貨とポーションと食べ物と飲み物と魔法書いろいろ。
ポーションはいろんな種類の持ってるから、いろいろなことに対応できるはず。
そーびは、歩く速さ上げるのと疲れにくくするようにしたよ。」
「私も準備できたわ。
武器は以前少し使っていた打撃短杖にしてみたわ。
これを持つのは久しぶりだから、いざというときにうまく使えるかはわからないけど。」
「むー。
たぶん良いんじゃないかな?
さかばにいくだけだから、武器を使う必要はないはずだし。」
「あ、そーいえばそうか。
冒険者協会って、酒場も兼ねてるわけだから、武器とか持ってない人が入ってもおかしくはないんだね。
なんとなく、武装した人ばっかりいて武器無しだとすごく目立つのかと思ってた。」
「たぶんめだつとはおもうけど、ぶきとかそういうのじゃなさそーだね。げんいんは。」
「ああ、まあ白ちゃんがいる時点で、目立つのは仕方ないか。
ちっちゃい冒険者はあんまりいないだろうからね。」
「らー。そうだね。」
・・・
「冒険者協会ってこっちの方向でいいんだよね?」
「そうね。出店が出ていた方向と逆に行けばいいはずだから、こっちでいいはずよ。」
「もしこれでぎゃくだったら、あるきつかれてどこかできゅーけいしないとむりそうなかんじ。」
「あ、もうちょっとゆっくり歩いた方が良かった?
そーいえば前回白ちゃんと歩いてた時よりちょっと早めに歩いてたね。白ちゃんが普通に付いてきてるから気にしてなかった。」
「はやさはだいじょーぶ。
そーびを改良してつかれにくくなるよーにしてあるから、このはやさならしばらくはもつ。
つかれたらおそくなるから、そのときはきゅーけいしようね。」
「大丈夫ならいいんだけど、疲れたら早めに教えてね。
別に急ぐ理由もないわけだから今までみたいにゆっくり歩いてもいいんだからね?」
「らー。つかれたら言うね。
でもつかれるまえにつきそう。もうちょっとあるくとみえてくるはず。」
「もうそんなに歩いてた?
あ、ほんとだ。あれかな。
紙とペンの絵の看板でいいんだったよね。」
「らー。そうだね。ついたー。
それじゃ、はいってみよー。」
「そうだね。行ってみよー。」
「あら、そんなに急いで歩いて。
転ばないように気をつけましょうね。」
・・・
「冒険者協会にようこそ。ここは初めて、よね。
食事やお酒なら左側にあるイスに適当に座って注文してね。
冒険者に依頼したいときは右奥のカウンターで頼めるわ。」
「ゆー、こんにちは。ここにくるのははじめて、です。」
「あら、かわいい冒険者さんね。
はじめまして。ゆっくりしていってね。」
「らー。もともとゆっくり、です。」
「やっぱり酒場とセットなんだねぇ。」
「冒険者協会は夜まで開いてるから酒場とセットになっていることが多いという話を聞いたことがあるわ。」
「そうね。冒険者は夜も依頼受けて動いてる場合もあるし、緊急の情報があったら深夜でも対応しないといけないの。
でもそういう緊急情報が入るのなんてめったにないことだからね。待っている間に酒場を経営するようになったらしいわ。
だから、夜でもここでは食事とお酒が出せるわよ。夜は値段が高くなっちゃうけどね。」
「もんすたーは夜に眠るものばかりなわけじゃないから、よるにあぶなくなることもあるかもしれないね。
いらいをみたいときは、てまえの壁に貼ってあるのをみればいいの?」
「そうよ。そのほかに赤い看板に貼ってあるものもあるし、そこの机に古い依頼書の束も置いてあるわ。
緊急度が高いものから、看板、壁、束の順になるから、看板に貼ってあるものが一番報酬などの条件は良いものになっていることが多いはずよ。」
「にゃー。説明ありがとー。
それじゃ、依頼みてからごはんちゅーもんするね。」
「どういたしまして。
注文があるときとか、聞きたいことがあるときは呼んでね。」
・・・
「職員さんの服、かわいかったねぇ。ひらひらな感じが良い。」
「にゃー。そうだね。
うえいとれすなふく?ひらひら、かわいい。
それに、格闘戦の性能も高い感じ。しょくにんさんのぎじゅつがすごい。
魔力付与がかかってないところがきになるけど、きゃくしょうばいだからかげんしてるのかな。」
「あら、あの服装でも戦いに使えるの?」
「らー。普通のレザーアーマーとかよりは性能高いはずだよ。
けんかがあったときとかでもけがしないように、なのかも。」
「協会職員となるとやっぱり装備も強いんだねぇ。」
「らー。そうだね。」
「それじゃ、依頼書がどんなものがあるか見てみよーか。」
「らー。どんなのあるのかな。」