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おひるねかんりょー

「おひるねかんりょー。おあよー。」


「白ちゃんはいつも通り、1刻で起きるんだねぇ。おはよー。」


「おはよう。

目が覚めたら、今日の行き先を決めましょうか。」


「らー。

ながくねるのはつかれるから、れべるあげするときだけにしたい。

今日の行き先は、まずこの町で何か探すか、ほかの町に行くかを決めないとだめだね。

この町に観光に良い場所はないって言ってたけど、観光するためだけの場所がある町もあんまりないだろうし。

わたしはあんまりであるいたことがないわけだから、この町にもたぶんおもしろいものがある、かも。」


「そーだねぇ。

観光っていうと、特殊な修行って感じするから、専門家にしかわからないような修行場とかも探せばあるんじゃないかな?」


「み?

観光、っていう言葉は、修行って意味になるの?」


「うん、そうだと思うけど。

なにかを見て、自分を鍛えるための何かを見つける、っていうのが観光っていう言葉の意味、だったはず。

まあそんなこと考えなくても、新しいところに行くってだけで経験にはなるだろーけどね。いろいろと。」


「むー。

旅行、だと、どういう意味になるの?」


「旅に行くことだね。行ったことない場所とか、しばらく行ってないような場所に行くこと。

今回のあたしたちの旅は観光っていうよりは旅行かな。お金を使うため、っていう目的だし。」


「むー。

そーいわれてみれば、そういう意味の言葉として考えたほうが違和感ない文章がおおかった。今まで読んだ本に。

かんこーっていってるのに、なんだかまじめなぶんしょーが続くことが多いなーっておもってた。」


「うーん、普通はほかの町まで移動するってのは危険だからねぇ。

まじめな文章になるのは仕方ないかな。」


「そうね。

隊商とか冒険者に同行してもらう、とかいう方法を使えば危険を減らすことはできるけど、ある程度の覚悟はしないといけないと思うわ。」


「それなら、あんまり町は移動しないほーがいいのかな?」


「うーん、普通だったら、ある程度安心できる町を見つけたらそこにこもるのが安全って言われてるね。

でも、白ちゃんの場合は、魔法陣で安心して移動できる場所を増やすっていうのも重要なんじゃないかな。

なにかで困った時に、逃げる場所が多いほうが便利そうだし。」


「むずかしいね。

どっちにしよーかな。」


「とりあえず、冒険者協会に行ってみるのはどうかしら?

どこが危ない、とか、ある程度の情報は集められるだろうから、情報集めてから決めるのが無難だと思うわ。」


「にゃー。

それじゃそーしよー。

ついでにおやつも買う。すこしおなかすいた。

しゅっぱつまえに、すこしさぎょーするね。」


「りょーかい。待ってるよー。」


「移動中眠くなった時のためのカルフェ缶をつくるー。

鉄鉱石とカルフェ豆と水と砂糖とミルクを使って、『瞬間調合』。できたー。」


「入れものまで一緒にできるんだね。」


「いれものをつくるまほーも同時に発動してるからこうなる感じ。

ぽーしょんとかならこの方法では作れないけど、カルフェくらいなら入れものも同時に作っても問題ない。

みーたんとはーたんもなにか飲み物作っておく?」


「ああ、あたしとみやっちは酒場でなにか買うことにするよ。

冒険者協会の近くには保存食とか飲み物とか売ってる店はあるだろうし。

遠くに行くなら保存食買うし、近くにするなら店で食べればいいよね。」


「らー。わかったー。

あと何かあったほうが良いものってあるかな?」


「んー。今すぐ必要ってわけじゃないけど、町の外に行くならポーションをいろいろ入れられる入れものとかあると便利かな。

白ちゃんにはアイテムボックスがあるけど、あたしたちはどうしても持てる数に限度があるしね。

だから、ポーションを持ち運びやすい入れ物あるといいなって思った。

冒険者協会に売ってるかな?」


「み?

それくらいだったら、袋に容量増加のまほーかければ大丈夫だよ。

ゼライムリュックが余ってるから、試しにこれにかけてみるね。

容量増加と重量軽減~。おわり。」


「えっ・・・ちょっと貸してみて?」


「らー。どうぞー。」


「ありがとー。

うわ、ほんとに中が広くなってる。

便利だねー。っていう反応で流していいものかはわからないけど、便利だねー。」


「にゃー。たぶんべんり。

このくらいの魔法なら、完成品を見た人は再現もできるだろうから、こういうのが出回ってないならこういう魔法がかかった道具はかなり少ないってことになるね。」


「えーっと。

何度も同じようなこと言ってるような気がするけど、たぶんそれを見ただけで再現するのは普通の人間には無理なんじゃないかなー。」


「むー。そうかなぁ。かんたんだとおもうけど。

まほー文字が読めなくても、見たまま書き写して魔力を流し込めばいいだけだよ。これ。

魔力は結晶を使えばいいだけだし、難しいことじゃないと思う。」


「うん、普通の人間だったら、まず文字がどこにあるかを見つけられないと思う。

あたしが見てなんとか見える、っていう程度だから、魔力認識のスキル鍛えてない人には全然見えないと思うよ。」


「み?そうなんだ。

魔力波長隠すようなことはしてないんだけどなぁ。」


「隠してない、けど、わざわざ見やすく加工してるってわけでもないよね。」


「らー。そうだねー。

ところで、さっきの容量ふやすまほー、どれにかけたらいい?

ゼライムリュック持ち歩くわけにもいかないよね。」


「うーん、あたしだったらありかもしれないけど、みやっちには似合わないかな。

みやっち、なんか入れものあったら頼んでみたらいいんじゃない?」


「えっと、その魔法って、何回かけても疲れない程度の物なのかしら?」


「魔力消費で疲れる、とかはないと思う。普通に手が疲れたり眠くなるまではだいじょーぶ。」


「それなら、このウエストポーチ3つにかけてもらっていいかしら?

3人分お揃いで買ってたのよ。」


「にゃー。わたしのもあるんだね。

それじゃ容量増加と重量軽減~。できたよー。」


「ありがとう。

それじゃ身に付けてみましょう。」


「らー!」

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