ろぐはうすみたいなもの?
「にゃー。ぶどう、たくさんとれたね。」
「そうだねぇ。
少し食べてみたけど、味もよかったし。
こんなのタダで取れるんだったら、おやつとか買う人少なくなるんじゃないかな?」
「あるていどつづけてたべると、しぶみのほうをつよく感じるよーになるくらいの品質になってるみたいだね。
あまみもつよいけどしぶみもつよいかんじ。
あと、なまのままでは長持ちしないみたい。
だから、加工するんじゃなければたくさん取ってもいみはない、んじゃないかな。」
「なるほど、取りに来る人があまりいないのもそういう理由があったんだね。」
「らー。そんなかんじ。
早めに宿とって、ちゃんとほぞんしておきたい。」
「そうね。
はやめに宿を決めたほうが安心ね。
通りに面した宿のほうがいいかしら?
小道のほうにもあるみたいだけど。」
「どうだろうねぇ。
まあ普通の冒険者なら通りに面したところに宿取るはずだから、あたしたちもそうしたほうが無難かも?
白ちゃんはどういう宿が良い?」
「むー。
こしつで、作業部屋か料理できる場所があるところ、がいいな。
ぶどうの加工したいから。」
「んーっと、個室って、だいたい作業スペースはあるはずだよね。」
「そのはずだけど、私たちが住んでいた町とは常識が違う可能性もあるから、聞いてみたほうがよさそうね。」
「そっか。すごい遠いのかもだしね。
そんじゃまずそこの宿で聞いてくるから待っててね~。」
「ありがとう、お願いね。
私は白ちゃんと一緒に待ってることにするわ。」
「らー。まってるー。」
・・・
「聞いてきたよ~。
二人用ので良いなら、ここからちょっと歩いたところに土間の作業場所が付いてる小屋があって、一部屋160チップでいいって。
三人部屋は空いてないみたい。」
「にゃー。こやっていうことは、たてものほかのひととべつなんだね。さぎょうしやすそう。
そのたてものでいいんじゃないいかな。
ねむるときは、いつもみたいにすきまでねればいいし。」
「白ちゃんがそれでいいなら、その小屋でいいんじゃないかしら。」
「りょーかい。
それじゃお金払ってくるね。」
・・・
「ここみたいだね。」
「柱も壁も木でできている家なのね。
意外に、っていうのは失礼かもしれないけど、しっかりした作りに見えるわ。」
「にゃー。なかもひろいねー。
ふたりべや、にはみえない。」
「そーだね。
3人寝るのに充分な広さはあると思う。
あ、ベッドが2つだ。だから二人部屋ってことかな?
ベッドも少し古い感じだけど頑丈そうだなぁ。
今回は当たりだった感じだねぇ。宿。
予想よりは安かったし。」
「にゃー。そうだね。」
「それじゃ、白ちゃんがどっちで寝るか、じゃんけんで決めよーか。
勝ったほうと一緒に白ちゃんが寝るってことでいい?」
「らー。わかったー。」
「わかったわ。これは負けられないわね。
勝負よ、はやてちゃん。」
「みやっちの癖は研究済み・・・ではないけど負けないよ。
勝負っ!」