どこであそぶかそうだん。
「たっだいまー。
3人分お弁当買ってきたよー。」
「にゃー。おかぁいー。」
「おつかれさま、ありがとう。」
「そんじゃ、食べながら目的地相談しようか。
まず、この街の中でいろいろ見て歩くっていう方法があるよね。
白ちゃんはこの図書館のほかには市場とか子供冒険者協会とかしかまだ見てないわけだから、ほかに建物はいろいろある。この街広いから、宿を変えながら見て歩けばかなり長く楽しめるかも。
長所は比較的安全なこと。短所は先輩方に説明するのがたいへんなこと。
職員の人数、すごいからね。この図書館。
遊んでるときに先輩に捕まると仕事気分に逆戻りな予感。」
「むー。仕事気分になるんじゃこまるかな?
せんぱいがいっぱい発生するんだったら対処も大変そうだし、ほかのところに遊びに行くほうがよさそうかも。
やきうどんおいしい。」
「そうだね。
それじゃ、ほかの案を考えてみようか。」
「らー。考えてみるー。
この街から馬車であそびにいくっていうほうほうもあるね。
近くのキャンプ集落を経由して、ほかの町まで行くるーと。
長所は、馬車の通行が定期的にあるから馬車は見つけやすい。
短所は、この街はなわばりがひろすぎて、ほかの町が遠い。普通の馬車でひとつめの町まで移動するのに1週間か2週間くらいはかかるってこと。」
「転移の魔法陣を利用していく方法もあるわね。
長所は遠くまで行けること、短所は、転移の魔法陣の出口になる魔法陣がある場所にしか行けないことと、状況によって戻れなくなる恐れもあることかしら。」
「あとは、てんいのまほーじんを使っていどうしてから、そこからばしゃとかで移動するほうほう?
半日から二日くらい馬車走らせればほかの町か村に着く場合が多いはずだから、いろいろ見て歩くのにはいいかも。
しりあいすくないばしょなら、じょーきょーによってはもうちょっと速い移動手段も用意できるかもしれないし。」
「うーん、あたしとみやっちはこの街から出たこともあんまりないくらいだし、1週間以上の旅は難しいかな。
魔法陣で移動するのがいいと思う。あれなら簡単だしさ。」
「そうね。2週間も移動にかかったら、資金の銀貨も馬車の運賃だけでなくなってしまいそうにも思えるし。
魔法陣を使ったほうがいいかもしれないわね。」
「らー。魔法陣は、らくだね。あるかなくていいのがいい。
それじゃ、どのへんにいどうする?いろいろあるけど。」
「うーん、どのへんって言われても、この街以外のことほとんど知らないしなあ。
白ちゃんが行ったことある場所で、ごはんおいしかったなー、って思うところとか?」
「むー。ごはんはどこもおいしかった、かな。
おさけもおいしいところだったら、こびっとさんの家のまほうじんから行ける町の酒場がおいしかった。
百花蜜の蜂蜜酒買ってきたところ。」
「ああ、白ちゃんがおみやげで買ってきてくれたやつね。
あの蜂蜜酒すごくおいしかったよ~。
酒場のお客としていけばたくさん飲めるってことかな?
あ、限定品だったって言ってたっけ。まああれが無かったとしても他のも期待はできそうだね。」
「コビットさん、というのは、ひょっとして白ちゃんの『お友達』かしら?」
「らー。そうだよー。
戦闘能力はたぶん感覚型だから命中率と回避力で戦うタイプかな。
不意打ちされてもみーたんとはーたんがさっき加工した服装備してれば充分耐えられそうだから安心だね。」
「なんで『友達』の話するのに真っ先に戦闘能力なの?しかも仮想敵??」
「会ったことない人が会うとき、どんな反応になるのかは完全には予測ができない。
だから、突然命がけの戦いになる可能性も否定はできない。だから最低限の警戒はする。」
「えーっと。
白ちゃんとその『コビットさん』、仲は悪くはないのよね?」
「らー。いいと思うよ。」
「それならそんなに警戒することはないんじゃないかなぁ。
あたしらみたいな一般人を敵視するような人もあんまりいないだろうし。」
「そうね。私たちくらいの人を攻撃するような考え方の人だったら、ほかの人を攻撃して町に居られなくなる方が早いと思うわ。
会ったことないのはたしかだけど、私もあまり警戒する必要はないんじゃないかと思うわ。」
「らー。それじゃ、みーたんとはーたんをつれていってだいじょーぶかきいてみるね。」
「あ、そっか、家の中に魔法陣あるって言ってたもんね。許可取らないとだめだよね。」
「らー。そうだね。」