すいみんがくしゅう。
「ふぁ~。良く寝たー。
今日はなんかすごくいい夢を見たような気がする。」
「おあよー。」
「あ、白ちゃん、おはよう。
・・・あれ?なんであたしの隣で寝てたの?」
「はーたんがよっぱらって、わたしをだきしめてそのままねちゃったからだね。
わたしもねむくなったから、とちゅうでねた。だっしゅつできなかったし。」
「そんなうれしいことがあったのに覚えてないなんて・・・。
おごりだったからって調子に乗るもんじゃないなぁ。
白ちゃんは大丈夫だった?ちゃんと眠れた?」
「さいしょは、つぶれないようにするのにいそがしかったけど、途中からは寝ながらでも対応できるくらいまでなった。ちゃんと眠れたよ。」
「ごめんねー。無意識で欲望のままに行動しちゃってたみたい。」
「限界だったらまほーで逃げればいいだけだから、ほんとに大丈夫だよ。」
「うん、そーいうときは遠慮なく魔法使って大丈夫だからね。死なない程度に。」
「にげるためのまほーだから、怪我したり痛いとかは無いから大丈夫ー。
メルトゼライムみたいにぬるっと通りぬけるイメージにすれば抜けれる、はず。」
「ぬるっと、で抜けれるんだ・・・。
どんな感じになるのか見てみたいような見てみたくないような・・・。」
「誰かにつかまれたりしたときは使うかも?
でもつかまれるところまで近づかれたじてんで勝ち目はないともおもうけどね。」
「あー、まあ白ちゃんの足の速さを考えたら、近づかれたら勝ち目はなさそうだね。
あれ、そーいえば、みやっちはどこいったのかな?
飲み会の時までは一緒にいたはずだけど、そこからの記憶があやふやで。
でも帰ってきてないってことはないよね?」
「みーたんははーたんと一緒に帰ってきてたし、いっしょに寝てたから、朝になってからだね、出たのは。
さがしてみる。気配探知ー。
地下の3階か4階で、訓練してる。
気配が少し普段より強くなってるから、自己強化型の技を使ってる感じ。」
「そーなんだ。まじめだなぁあいかわらず。
あたしもあんまり実力離されないように訓練しなくちゃいけないんだろうけど、あんまりやる気が出ないのよねー。」
「はーたんは、夜に私をつかまえるために動いてたのである程度訓練になってるとおもうよー。
どんどん上手になってた。捕まえるの。」
「そーなんだ、でも、寝ながら捕まえるのが上手になってもしかたないかなー。」
「むー。起きてるときのも少しは上手になってるんじゃないかな?」
「そうなの?上手になってるとうれしいね。
捕縛術は昇格試験に出ること多いらしいし。
あ、そーいえばさ。白ちゃんに聞きたいことあったんだ。」
「み?なに?」
「今回飲み会でおごってくれた先輩がさ。
今あんまりお金持ってても仕方ないから使ったほうがいい、って言ってたんだけど、どーいう意味だと思う?」
「これから、銀貨の価値がどんどん下がる。物の値段はどんどん上がる。
今たくさん持ってるなって思うような金額でも、しばらくたったらあんまり物買えなくなる。
だから、あるうちに使っておいたほうがいい、ってことだと思うよ。」
「今までもかなり物の値段上がってると思うけど、まだ上がるの??」
「らー。まだまだ上がるよ。」
「白ちゃんが言い切るってことは、上がるんだろうねぇ。
それだと、だいぶ前にしょちょーからもらってそのままにしてた銀貨も、早めに使わないともったいないってことか。」
「らー。そーだね。」
「ただいま。」
「みーたん、おかぁいー。」
「みやっち、おかえり。訓練お疲れさま。」
「えっ?訓練しに行くなんて言ってないわよね。どうしてわかったの?」
「白ちゃんのふしぎちからでみやっちが訓練していたということを見破っていたのだー!」
「あら、そんなことまでわかるのねぇ。すごいわ。」
「魔力の流れをじっくり見ればなんとなくけはいでわかるー。」
「訓練してた時の音で起きちゃった、とかではないのよね。」
「らー。おとはだいじょぶ。きこえてなかったよ。」
「それならよかったわ。」
「みやっち、今度例の銀貨使いに行こう?」
「例の?ああ、所長から預かった銀貨ね。」
「そうそう、それ。
早めに使わないと、物の値段が上がってあんまり買えなくなるんだって。」
「たしかに最近物の値段が上がっているけど、そろそろ下がったりする可能性もあるんじゃない?」
「じゅよーときょーきゅう。まちがいなく、あがる。
さいきん、山とか洞窟に、人の気配が増えてる。ドワーフのひとも多いみたい。
鉱山掘りの人も増えてるはずだから、銀と銅の流通量が上がって、そのぶんお金の価値が下がって、物の値段が上がる。」
「山に人がいっぱいだと物の値段が上がるんだ、知らなかった。」
「それなら、早めに使ったほうがいいということになるのよね。
でも、白ちゃんの移動できる範囲を考えると、あんまり遠出はできなそうね。
近くでできることだと、食べ物とか服の良いものを買う、くらいかしら?」
「思ったんだけどさ。
仕事をしばらく休んで、遠くまで遊びに行くってのはどうかな?
そのくらいじゃないと、あたしとみやっちの使い方だと使い切れないと思う。
移動は馬車使えばいいし、行った先で宿確保すれば白ちゃんだって大丈夫だよね。」
「はやてちゃん、白ちゃんは迎えを待つためにこの町にいるんだから、あんまり遠出するわけにもいかないと思うわよ。」
「ああ、そういえばそうだっけ。」
「み?
この町に限定されてるわけじゃないよ?
どこにでも、二人が行くならついていくー。」
「あら?でも、迎えが来るのを待っている、って言ってたわよね?」
「むかえ、ここのまちにいるかどうかは関係ない。
だから、ここのまちで待ってなくちゃいけないってこともないよ。」
「そーなんだ。
どこに居るかわからなくても連絡つくんだ、すごいねぇ。」
「らー。こっちの距離はかんけいなく、あっちからするとばしょはわかるよーになってるはず。
だから、だいじょうぶー。
仕事をしばらくやすむ、が、大丈夫なら。」
「ああ、あたしたちの仕事ね。
あたしたちみたいな下っ端の場合、基本は日雇いだからだいじょーぶだよ。
1週間の6日のうち、4日と半分仕事をすると、1日半は仕事しなくても給料もらえる。
だから、休むなら1週間単位がお得かな、っていうくらい。」
「むー。たぶん、今まじめにはたらいてても、お金の価値さがるほうが速いよ。
早めに遊びにいったほーがいい。」
「そーなんだ。
それなら、今日が5の曜日で半日仕事だから、お昼から準備して出発でいいかな?
どーせ先輩が出勤してくるまでに半分くらい終わっちゃうから、そこから仕事断るよりは普通に仕事したほうがいいと思うし。」
「そうね。先輩や所長に説明しておかなくちゃいけないし、仕事には行っておいたほうがいいわよね。」
「にゃー。それならおひるまでにすこしじゅんびしておくね。
何日か戻ってこないなら、多めに結晶売りに行ってもだいじょーぶなはず。
ざいこしょぶん、してくる。」
「そーいえばさ、白ちゃんこそ銀貨使っておかないと損するんじゃない?
あたしとみやっちのお金あわせたって比べ物にならないくらい多い、よね?」
「むー。
しぜんにふえるから、きにしないでいいとおもうー。」
「自然に増える、とか、言ってみたいセリフだなぁ。」
睡眠学習(実技)。