表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
295/446

小人さんは裁縫が得意です。

机に積み上げられた大きな布。

その布の山から1枚とり、裁縫針で手早く縫い始める。

もう少しで縫いあがる、というときになって、部屋の壁に貼ってあった魔法陣が光り始める。

魔法陣は扉へと変わり、ゆっくりとその扉が開き、小さなエルフがその扉から入ってきた。


「こびっとさん、こんにちはー。

 み?作業中、かな。」


「あ、シロちゃん、こんにちは。ちょっとだけ待っててくださいね。

 途中で作業を止めると危ないので。」


「らー。まってるー。」


厚手の布で作られた簡素な服が完成。

それを棚に置き、振り返る。


「・・・これでよし、と。

 おまたせしました。」


「さいほー、してたんだね。」


「あ、はい。

まだまだ品質の良いものは作れませんが、内職程度に作業しています。」


「品質、すごくいいように見えるけど?

作業服みたいな服だけど、このくらいの品質だったらいろんな目的で使えそう。」


「これは偶然うまくいったもので、普段はこれよりかなり品質が下です。」


「そーなんだ。

でも偶然でもこのくらい作れるなら、けっこう実力あるんじゃない?

良い服は、付与術師とかなら材料として欲しがりそうな気がする。」


「付与術師の知り合いはいないですが、時々市場に売りに行くと、少しだけ資金稼ぎできる程度には売れています。」


「にゃー。やっぱりじょうずなんだね、さいほー。

私は編み物は少しだけできるけど、さいほーは本で勉強しただけで実際作ったことはないんだよね。

こんどすこしれんしゅーしてみよーかな。」


「それなら、今度会った時に、裁縫の入門書を準備しておきますね。

そろそろ読み終わりそうなので。」


「ありがとー。

それじゃわたしは本借りた時のために、ぬのとか針とか準備しておくことにするね。

あと、借りてた本返しておくね。」


「あ、はい。それでは、今回のぶんの本と、銀貨を少し先払いで払っておきますね。」


「ありがとー。

 それじゃ、きょうのしつもんはなにかな?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ