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下着改良

「さて、あとは何しようか。」


「むー。

下着の改良作業、するのわすれてたから、ちょっとしてみるね。」


「ああ、あの銀色のやつね。ミスリル糸の。」


「プレートメイルみたいな防御力の下着、なのよね。

それ以上強くする必要はないんじゃないかしら。」


「強くする方向じゃなくて、ほかのかいりょうするー。

普通の糸とミスリル鉱石のかけらを出してみる。

そして、糸のほうに魔力付与をかけながら、ミスリルの成分となじませていって、ちょっとずつ性質を変えていく…。

こんなかんじかな。

あとは錬金術で下着の自動作成をして、サイズ自動調整とかいろいろ機能を追加してやれば完成。

にゃー、できたー。」


「おおー。普通の下着っぽいのになったね。

ミスリルはどこ行ったんだろー?」


「基本的な性質を普通の下着にして、少しだけミスリルを練りこんで防御力とか耐久性とかをちょっとだけ上げた下着だよ。

ミスリル糸で編んだ下着にはかなわないけど、それなりに性能は高いはずー。」


「糸にミスリルを練りこむ。そんなこともできるんだねー。」


「魔力付与の触媒にミスリルを少しだけ使った、って感じかな?

触媒無しよりも強めのまほーがかけられる。

ただの布に触媒無しでかけよーとすると、弱めの魔力付与でもだいたい10個から20個くらい重ね掛けしたところで自壊しちゃうみたいだから。」


「ということは、普通の布でも10種類近くはいけるのね・・・。」


「らー。

もとがただの布だと、つけられる能力もあんまり強くはないけどね。

魔法かけないよりは、少し強いって感じかな。」


「今までの経験からすると、白ちゃんの『少し』は全然少しじゃないような気がするけど、とりあえず普通の布よりはかなり強い、そしてプレートメイルよりはかなり弱い、って感じの性能になってるわけだよね。」


「にゃー。そんなかんじー。」


「なるほど、なんとなくわかった気がするよ。」


「普通の下着より上でプレートメイルより下、っていうのは、ぜんぜん見当がつかない、と言っていいんじゃないかしら・・・?」

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