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2倍になりました。

「白ちゃん、ただいまー。」


「ただいま。」


「おかぁいー。おひるにもどってくるのはめずらしいね。」


「早く伝えたいことがあったから戻ってきてみた。」


「白ちゃんに情報を教えてもらったおかげで、私たちの給料が今日から2倍の120チップになったのよ。ありがとう。」


「にゃー。よかったねー。」


「そうそう、給料が日給100チップの大台に到達したわけ!

100チップと言えば、一人前の証と言っても過言ではない!」


「かなり過言よね。」


「うん。まあね。100チップが一人前って言われてた時から物価かなり上がってるしね。

でも、給料増えたことには違いはないわけだし、喜んでもいいんじゃないかな。

そんなわけで、昇給祝いのご祝儀がしょちょーから今度もらえるらしいし、きょうの仕事終わったら白ちゃんの好きなものでも何か食べに行こう。お祝い―。

何食べに行きたい?」


「それなら、なぽたんがいいな。」


「えーっと。まあいつもナポリタン食べてるから好きなんだろうけど、他に好きなものってないのかな?

できればお祝いって感じなメニューがいいかなーと。

ナポリタンに追加して何か頼むとかさ。」


「麺類が好き。液体の中に沈んでる食べ物が苦手。甘いもの好き。辛い物は苦手。そのくらいかな。」


「液体の中に沈んだ食べ物、っていうと、かけうどんとかみたいな感じ?麺だけど。」


「らー。そんな感じ。スープみたいに、液体の部分を先に飲んでも問題が無いようなものなら大丈夫だけど、液体の中に入ってるものは毒性とかを感知しにくいから苦手。

絶対食べたくないってほどじゃないけど、少し苦手。」


「なるほどー。って、まだ毒を警戒しちゃうんだねぇ。食堂とか屋台で毒盛られることはないと思うけど。」


「小さい時からの癖だから、しかたないかな。いまもちいさいけど。

それに、この世界には、あれるぎー、っていう呪いみたいなものがあるらしい。

ふつーのものが、その人に対してだけ毒になる感じ。

吸血衝動に目覚めた吸血鬼がニンニクの臭いでダメージ受けたりするのと同じような感じで、普通の人にたいしてはどうってことないことが致命傷になるとかもあり得ないとは言い切れない。

だから、いざというときのために警戒するのは悪くないと思う、わたしはけいかいしすぎっていうじかくはあるけどね。」


「あー、そんなのあるんだ。っていうか、吸血鬼ってニンニクでダメージ受けるの?」


「らー。吸血鬼が吸血衝動に目覚めると、狙う対象を追いかけるために嗅覚が人間よりかなり強化されるらしい。

標的を追いかけている状態の時にニンニクのにおいを嗅ぐと、かなりびっくりするらしい。あとダメージも少し入るらしい。」


「ニンニクってそんな臭い強いかなぁ。

食べ物の中にも、もっとすごい匂いの物いっぱいあるよねー?」


「臭いが強いかどうか、じゃなくて、種族的な特徴で苦手な感じなんだろうね。

鬼人族が焼き魚嫌いなのと同じかも。」


「鬼は焼き魚嫌いなの?それも知らなかったなぁ。」


「鬼人族は、臭いが嫌いな魚が1種類だけあるらしいんだけど、魚の区別ができないから焼き魚嫌いってことにしてるらしいよ。

あと腐った魚のにおいはどの魚でも嫌いらしい。」


「うん、まあ腐った魚は人間とか他の生き物もだいたい嫌いなんじゃないかな?」


「むー。そーかも。」


「話もどそーか。

とりあえず、汁物じゃない麺類と甘いものが好きなわけだよね。

ナポリタンと、おいしそーなケーキとかそーいうのありそうな店を探すとよさそうだね。

今日の仕事終わって帰ってきてから行こうか。」


「にゃー。たのしみにしてるー。」


「それじゃ私たちは仕事の続きをしに行ってくるわね。」


「らー。わたしは子供冒険者協会にいってから草取りしてくるね。」


「あら、薬の材料たりなくなったの?仕事終わってからでよければ手伝うわよ。」


「にゃー。あいあとー。

でも今回は少しだけだからだいじょーぶ。新しく作った靴のちょーしみてみたいから、ゆっくり歩く。」


「あんまり無理はしないようにねー。疲れたら休憩しないとだめだよー。」


「らー。気を付けるー。」

時給が250円→500円に上がった、くらいな感じです・・・。

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