戦士Bと戦士C
「いろいろ見て回ってたら、夜になっちまったな。」
「そーだな。暗くなり始めてからが早かった。」
「腹も減ってきたし晩飯どこで食うか決めないか?」
「ああ。あっちにある店やってるみたいだ。行ってみようぜ。」
「お、なんかみんなすげぇ武器と防具付けて飯食ってる。」
「・・・重くないのかアレ。」
「よう、おっちゃん。それすげぇ武器だな。かっこいいぜ。」
「ん?
当然だろ、この斧は俺様の相棒だぜ。かっこ悪いわけがねぇ。」
「ここって、みんな武器防具付けて飯食うのが普通なのか?」
「ここは酒場もやってるが冒険者協会だからな。仲間探してるやつも来るんだ。
良い武器防具を揃えられる、ってのは実力あるってことだからな。
ここで良い装備しとけば、手っ取り早くいい仲間を見つけられるのさ。
まぁ俺様は仲間集めに困ることなんかねぇがな。」
「冒険者協会、あったんだな。」
「そりゃあるだろ。
なんだ、てめぇまさかこの村が僻地だからってないとでも思ったか?」
「いや、そーいう意味じゃなくて・・」
「俺らが住んでたのド田舎だったから見たことなかった。」
「ぶっ、ははははは!
ここよりド田舎って、いったいどこの世界だよ、見てみたいぜ。」
「ああ、俺も見せてみたいぜ。」
「(冒険者協会か、登録できるならしておきたいな)」
「(そーだな。)」
「良い気分で飲んでるとこ邪魔して悪かったな。
これで飲みなおしてくれ。」(ちゃりん)
「お、なんだ太っ腹だな。
遠慮なくおごってもらっちまうぜ。」
「おっちゃんの腹にはかなわねぇぜ。」
「ちげぇねぇ!ははははは!」
「まあそんなわけで冒険者協会に来たわけですが。
飯も食わずに基礎訓練に参加申し込みしてるのはナゼ?」
「訓練終わらせて冒険者登録が終わると酒場の飯が安くなるからだ。」
「金、けっこーあるよな。
っていうかおっちゃんにおごった金で飯くらい食えたよな。」
「おごるのは気にならんが、割増料金は気に入らん。」
「お待たせしました。」
「基礎訓練お待ちの方、訓練室へどうぞ~。」
「はい。」
「はい。」
『訓練基本編1、名前を名乗ってみよう!』
「よう、お前らが冒険者になりたいってやつか。」
「まず、冒険者としての名前を名乗ってくれ。
別に本名じゃなくてもかまわん。
素性がどうだろうが、依頼さえこなしてくれるなら文句ないからな。」
「んじゃ『ローク』。」
「『メッキー』で。」
冒険者名登録完了しました。
頭の上に冒険者名が表示されるようになります。
この状態で活躍することで、冒険者としての『名声』が高くなることがあります。
名声が上がるといいことがあるかもしれません。
『訓練基本編2、戦いの練習をしてみよう!』
「それじゃ、次は戦いの訓練を受けてもらう。
身を守れる程度に闘えて困ることはないしな。」
「そのへんにおいてある武器から好みのを選んで、俺に攻撃してみてくれ。
俺は防御はするが反撃しないから怪我の心配はいらん。
全力で構わんぞ。訓練用の武器だしな。」
「俺から行く。
これがいいかな。」
「ほう、短剣を選ぶか。
よし、いつでもいいぞ。」
・・・(戦闘中)
「・・・まあまあだな。
なかなか良い動きだった。
短剣は弱い武器と思われがちだが、的確に弱点を突けば倒せない敵は少ない。要は訓練が大切ということだ。
ほかの武器を失った時のために予備で持つ者も多いな。」
スキル「剣術(基礎知識)」レベル1を習得。
スキル「剣術(短剣術)」レベル1を習得。
スキル「観察」レベル1を習得。
「スキルが身についたようだな。
聞いた話だが、スキルポイントってやつを使うと、持ってるスキルをレベルアップしたり、持ってないスキルを手に入れたりできるそうだ。
そのポイントを持っていて、欲しいけれどどうしても手に入らない能力があるなら、使ってみるのもいいかもしれないな。
ただし、そのポイントはかなり貴重なものらしい。使う前にはいろいろと考えてみるといいかもしれないな。」
『スキルポイント確認』が可能になりました。
『スキルポイント使用』が可能になりました。
「それじゃ、初心者向け訓練はこれで終わりだ。
冒険に行くとき、まず最初に考えるのは無事に帰ることだぞ。
そして無事に帰るためには訓練だ。がんばれよ。」
「よっしゃ飯だ~。腹減った~。」
「肉肉~。」
剣術(基礎知識)
『剣の扱いの技術は、剣の種類によって違う部分もあるが、共通して使える部分もある。
基本を学ぶことは大切なのだ。』
剣術(短剣術)
『多くの剣士が最初に持つ武器。
そして、最も多くの剣士が最後に持つ武器でもある。』
観察
『君は観察することで多くの情報を手に入れることができる。
そして観察されることで多くの情報を奪われるのだ。』




